起立性調節障害が思春期に多い原因:中学生高校生のストレス

起立性調節障害は思春期に見られる特有の病気です。しかし、そもそもなぜ思春期にばかりこの病気は起こるのでしょうか?

起立性調節障害は自律神経の不調が原因です。その自律神経は精神的ストレスが原因で色々な不調を引き起こします。

ここでいう、「精神的ストレス」はとても便利な言葉で、とても抽象的な言葉です。

子供の起立性調節障害の原因は精神的ストレス

その「精神的ストレス・心理的ストレス」の中身とともに、思春期に起こる体の変化とともにその原因を考えてみます。

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起立性調節障害はなぜ思春期に多い原因

ざっくり、簡単に言うと「思春期によくある精神的・心理的ストレスが原因」となるのですが、これではわかったような、わからないような、イマイチすっきり理解した気にはなれませんよね。

思春期によくあるストレスというのはどういうものか?ご自身が中高生だった時などを思い出しながら、医学の世界で言われる体の変化も参考にしつつ読み進めてみてください。

原因① 思春期特有の心理的ストレスってなに?

思春期の精神的ストレスというと、ほんとうに色々なことが挙げられます。

やはりこの年代は「自我に芽生え」と言って、周囲と自分との区別、周囲から独立した自分という存在の認識、自分の意志と周囲との協調、周囲からの評価や目など色々なことが気になります。

By: Rex Pe

例えば、教室でワイワイ話している時、他の友達たちが大笑いしているのを聞いて「もしかして自分のことを笑っているのではないか」と無駄な心配をしたことはきっと誰でもあったと思います。

また、中学生という年代は冗談が結構キツく、スクールカーストなどクラス内の暗黙の上下関係などが出てきます。

みんなの前で失敗したり、恥をかく経験は誰にでもありますが、やっぱりこの年代は必要以上にこういうことを嫌います。

友達に冗談でいじられても、異性がそれを聞いて笑っているのを見て思いがけずショックを受けることだってあります。

中高生での人間関係は思い返してみると、あなたも結構面倒くさかったはず

女子中高生は友人関係がとてもむずかしい年頃です。また、男の子であっても喧嘩が強い子が頂点に立ち、力の強い人間が影響力を持つことが多いです。

異性の目もあるので、自分の立場と相手の立場をどう解釈しながら付き合うかも難しい年頃です。

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あの子には強い冗談は言えるが、あの子は敵に回したくないとか、あの人から睨まれないようにおとなしくしていないと、とか。

大人になった今では忘れていても、当時ではこんなことに気を使いながら学校生活を送っていた人も多いでしょう。

起立性調節障害の子供は空気を読み過ぎる子供が多いので、おそらく余計に他人の目を気にして過ごしているはずです。

→ 中学生の不登校原因は友達関係が多い

あるいは、中学校に進学したタイミングでは中一ギャップで不登校も考えられます。

今までなかった先輩後輩関係に、夜遅くまで厳しい部活。学校行事に勉強のプレッシャー、朝から学校に行って部活をしてクタクタになって家に帰ってから忙しく晩御飯を食べてまた塾に行く。帰ったら夜食を食べて学校と塾の宿題もこなす。

中学生は時に殺人的なスケジュールをこなす子供も多いので、こういった年代特有のストレスも思春期に起立性調節障害が多い理由の一つかもしれません。

原因② 急激な身体の成長と変化

今度は身体の変化についてです。小学校高学年から始まる思春期では、短期間で一気にからdが成長することがあります。

身長が数センチ伸びたり、体重が大きく変化したり、成長ホルモンの影響で身体に不調が出ますし、女性であれば初潮も迎えます。

私の時は中学1年生~2年生で骨格が変化するときに起こる成長痛にえらく悩まされました。

成長痛は人によって症状の出方が異なりますが、一気に骨格が変化したり、骨が伸びたり、体が大きく変化するときに起こるものです。

起立性調節障害の原因と言われる自律神経も全身に行き渡っていますが、神経は一般的に骨よりも成長スピードがずっと緩やかだと言われています。

つまり、骨格や身体が短期間で変化しても、自律神経はその変化にかなり遅れて成長してきます。

その成長する時間のギャップが自律神経の不調をきたしているという意見もあります。

原因③ 説明しない子供 VS 怠けだと怒る親

By: w00kie

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思春期の子供は親と話したがらなくなります。子供によってその程度は異なりますが、特に男性の場合は母親と、女性の場合は父親との接触を嫌がります。

親は子供にとって初めて認識する異性なので、その相手と一緒に居たがらなくなりますし、話したがらなくなります。

親と一緒にいるところを同級生に見られたくない!と言い出すことも珍しくありません。

親としては寂しい限りですが、これは子供の性格云々ではなく、一般の成長過程の思春期ではよくある話しですから、それはそれで正常とも言えます。

内面をさらけ出さず内に閉じ込めるのが思春期

このような変化があって、子供は親に自分の内面をさらけ出そうとしなくなります。

学校であった小さな出来事や恥ずかしかったこと、悩んでいること、気になっていることなど、あまり親に話したがりません。

自分の時を振り返っても、自分お恥ずかしかったことをあまり友達には話さなかったし、親になって余計に話したくなかったのを覚えています。

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こういった事情があって、子供は起立性調節障害で出てきた症状を自分から話しません。

聞かれても「別に」など素っ気ない態度をとることもありますし、まだまだ理論的に物事を理解できない年齢なので上手く症状を親にわかりやすく説明できないかもしれません。

親としてはこの病気は怠けだと信じて疑いませんから、当然激しいバトルが怒ります。

このバトルによって余計に消耗し、精神的に負担がのしかかって起立性調節障害を促進させてしまうのも事実の側面ではないでしょうか。

思春期の子供であれば多少なりとも不調は起こるもの

起立性調節障害の代表的症状は「朝起きれない」、「頭がいたい」、「めまいでフラフラする、立ちくらみがする」などのものがあります。

しかし、こういった症状は思春期の子供であれば誰にでも起こりうるものです。

ただ、問題なのは日常生活を送れないほどの重度の症状が出るという点、そして日常的に起立性調節障害の症状が出続けてしまうという点。

ここが起立性調節障害に悩む子供の一番つらいところです。

思春期と起立性調節障害を親はどう受け止める?

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起立性調節障害に限らず、思春期の子供は誰だって難しい年頃なんです。

親の言うことに何でもかんでも反発しますし、態度も悪く口も悪いです。

しかしそれは子供が悪人になったわけではなく、子どもなりの葛藤の末に出ている”本来とは違う姿”と解釈するしかありません。

私の場合、思春期だった時を色々今思い出してみても絶対あの頃には戻りたくないです(私だけかも)。

だって面倒なことが多いですし、ルールでがんじがらめだし、人にも一杯気を使うし、何より色んな事に疲れるからです。

こういう難しい年頃に、体の変化に動揺しながら起立性調節障害と付き合っているという事実も、親はしっかり認識してほしいと思います。


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