起立性調節障害の原因:子供を襲う5つの精神的ストレス

一般的に起立性調節障害は自律神経系の病気と解釈されています。

朝起きれない、頭痛がする、フラフラすると起立性調節障害の症状の根源にあるのは、自律神経の不調です。

では、その自律神経の不調がなぜ起きるのか?といった原因の原因は一般的に「精神的ストレス」と言われています。

これも間違いではありませんが、詳しく紐解いていくとさらに複雑かついろいろな背景が潜んでいることがわかります。

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起立性調節障害の原因となる子供にとっての精神的ストレス

起立性調節障害は思春期に多い病気で、なおかつ精神的ストレスが原因とよく聞くと思います。

当サイトでもこのような立場で記事をお届けしていますが、起立性調節障害はもっと複雑で色々な背景が潜んでいます。

一般的に起立性調節障害は身体疾患の一つで、自律神経の不調さえ治ればすべての問題が解決すると思われがちです。

これはあながち間違いではないのですが、そうではないケースも潜んでいるというのを、色々なタイプを参考にしながらご紹介したいと思います。

個人の身体的・心理的特徴が原因・背景となる場合

起立性調節障害の原因である自律神経の不調の原因として考えられるのは、個人の身体的・心理的特徴に起因しているというもの。

これは子供の性格や身体的特徴がダメと言いたいわけではなく、生まれ持ったその特徴が時にこういった悪い方向へ出てしまうことがある、ということです。

心理的特徴では「くよくよしやすい」、「昔から聞き分けの良いいい子」、「自己主張が少ない」など割りと内気な優等生タイプが挙げられます。

周囲の空気を読み過ぎたり、自分の意見を殺して周りに合わせ過ぎたり。

これまであまりわがままや自分の欲を表に出さなかったことが、思春期に差し掛かって内に閉じ込めてしまい、それが負担となって自律神経に不調をきたす、という流れです。

身体的特徴では、痩せ型で体重が標準よりも軽い。胃下垂に近く、乗り物酔いをしやすかったり。

他の特徴では塩辛いものを好まず、水分をあまり取らない、お風呂は熱いお湯を好み、肩がこりやすく体が固いなどもあります。

〔参考記事〕→ 起立性調節障害にかかりやすい子供の身体的・性格的特徴

心理的ストレスが原因になる心身症タイプの起立性調節障害

いじめや友人トラブル、家庭内の問題、勉強や学校でのこと、恋愛など様々な心理的ストレスが起因してそれが負担となり、自律神経に不調をきたすタイプです。

これは心の持ちよう云々ではなく、その問題に真摯に取り組んだり真面目にまっすぐに受け止めてしまったがゆえに、身体症状に出てきてしまうケース。

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小学校低学年やまだ年齢が幼い子供に多い、精神的なストレスが原因で体調不良になる心身症というものがあります。

症状は少し違いますが、一種の心身症の結果が起立性調節障害という形で身体に現れていると考えると、分かりやすいかもしれません。

→ 小学校1年生・2年生の不登校と幼稚園児の登園拒否の実態

小学校1年生が学校に行きたくないと登校拒否

心身症タイプの起立性調節障害は学校を休むと症状が軽減したり、嫌なことやストレス事項を思い出すと不調が出るといった特徴が見られます。

このタイプは自律神経の不調が治っても、その根源にある根本ストレスの解決がない限り、なかなか解決に至らないのが難しいところです。

ハードな日常で疲労が原因の起立性調節障害

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部活や勉強、学校行事などに意欲的に参加し、オーバーワークがたたって起立性調節障害になるタイプ。

これは特定のある一つのことに集中してなる場合もあれば、学校に部活に勉強に学校行事に友人との関係、恋愛、家庭でのことなど目まぐるしい日常に疲れ果てる場合もあります。

私は身体的特徴に起因したものと、この疲労が起因したものが重なりあって起立性調節障害の症状と不登校が一気に噴出したタイプです。

忙しい日常を送ることが普通で、一生懸命それをこなそうとしていたものの、ある日突然エネルギーが枯渇してしまい、緊張の糸がぷっつり切れたように学校にいけなくなりました。案外このタイプも多いのではないでしょうか。

〔参考記事〕→ 理由がない・分からない不登校の正体【経験談】

風邪や病気直後に発症するケースも

ケースとしては多くないそうですが、起立性調節障害とは別の病気や風邪、怪我などが絡んでいるタイプ。

一度他の病気にかかって寝込んでしまい、完治しないまま無理をしたり、完治したものの自律神経に不調が出てしまうことがあります。

本人は部活に精を出して頑張りたいのに、病気になってしばらく学校を休み、それがレギュラー争いや大会に向けての心理的ストレスとなって自律神経へ悪影響を及ぼす、ということも考えられます。

By: Slip

私は運動部でしたが、かつて不注意から足首を捻挫してしまいました。

すぐに治ると思っていたら中々よくならず、結局1ヶ月ほどダラダラ病院通いで離脱してしまったことがあります。

復帰まで少し焦ってしまったことと、復帰してから以前のような動きとパフォーマンスができなくなって叱責を受けたり、単なる捻挫をキッカケにかなり焦ったのを覚えています。

捻挫は病気ではありませんが、いずれにしても「こういう背景で心理的ストレスが重なり、身体的・心理的特徴や疲労などが複雑に絡み合うこともある」と言われると、私の場合もそうだったのかなぁ、と今になって思います。

そもそも学校が嫌いで嫌いでしょうがない

また、子供が「そもそも学校が好きではない」という本音もあります。

これは私の場合もそうでしたが、そもそも学校が好きではないので、学校に行けない状況を作り出すほうが本人にとって都合がいいという無意識的なものによって身体症状が起こるケースも考えられます。

もちろん、学校に行けなくなったらなったでほぼ間違いなく本人は悩み、苦しみ、後悔します。

しかし、そもそも学校が好きな場所ではないのであれば、自律神経の不調を根本的に治すのも難しくなるというのが真実でもあります。これは本人が自覚しているかどうかは別問題。

じゃあどうすればいいんだよコノヤロー

ってな文句が聞こえてきそうです。

ここで言いたいのは、起立性調節障害は自律神経の不調が原因であることは間違いないのだけれど、だからと言ってそれさえ除去できればすべて解決する訳ではない、ということ。

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こういう複雑な事情が絡んでいることも踏まえて、子供の起立性調節障害と不登校は絡み合っているという事実を認識することがまず大切ですよ、ということ。

精神的ストレス→自律神経の不調→起立性調節障害→不登校という流れなので、別個で対応するのではなく、この悪循環を全体を断ち切るような対応が必要です。

不登校には魔法の解決方法はない」にも書いた通り、どんな事例でもすぐに解決できる魔法の方法はありません。

起立性調節障害や不登校には人数宇文の背景と原因があるので、解決までの道筋も人数分だけあるということ。

ご自身の子供が不登校や起立性調節障害を克服する道筋も、結局は自分たちで行動しながら模索しなければ見えてこない、ということです。


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