小学生の起立性調節障害について【低学年は少なく高学年が多い】

起立性調節障害は特に中学生に多く見受けられる病気ですが、小学生で起立性調節障害と診断されるケースもあります。

小学校の高学年ぐらいになると起立性調節障害の可能性も高いのですが、それよりずっと下の低学年で起立性調節障害と診断されたという話はあまり聞きません。

起立性調節障害は精神的なストレスが深く関与する心身症の1つなので、低学年なら精神的なストレスが原因となって身体的な症状を引き起こす他の心身症の可能性も考慮しておきましょう。

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起立性調節障害は小学生でも発症するが高学年が多い

小学生のストレス

起立性調節障害は一般的に思春期特有の病気とされていて、その大半は中学生~高校生です。特に中学生が多いのですが、中には小学生で起立性調節障害を発症することもあります。

あくまで個人的な印象なんですが、起立性調節障害と診断されるのはどんなに早くても小学校3~4年生ぐらいから、それより下での診断はあまり聞かないですね。

正確に起立性調節障害かどうかを診断するには、医師による問診を行い、起立試験という心拍数や血圧を測る検査をしないといけませんから、どうしても疑わしい場合は小児科を受診すると良いです。

〔参考〕

小学校低学年での起立性調節障害について

起立性調節障害は心身症の1つと最初に紹介しましたが、心身症とは特定の心理的ストレスや社会的関与、精神的な負担が原因となって身体的に強い症状が出る病気のことです。

例えば、いじめや人間関係のトラブルなど学校で強いストレスに晒されている子供が、毎朝学校に行こうとする体調不良を起こすなんてことがよくありますよね。

起立性調節障害も精神的なストレスが深く関与する病気なので、小学校低学年なら起立性調節障害ではなく、これと似たような他の心身症の可能性が高いかもしれない、ということ。

精神的なストレスは関係なく、とにかく朝起きれない症状のみの場合

太陽の光

うちの子は特にストレスとかなさそうなんだけど、とにかく子供が朝起きれず寝坊しがちで困っているという場合。

このケースだと、生活リズムを整える工夫を毎日継続するだけで、随分朝は起きやすくなると思います。薬も飲まず、日常生活上で出来る工夫を行うだけで随分朝も起きやすくなります。

専門的には光学療法とも言うのですが、特に朝起きてすぐに強い光を浴びる習慣は大事です。体内時計や睡眠のリズムが整い、精神的にも前向きになるなど、人間らしい生活を送るために重要な習慣だからです。

〔参考〕 

起立性調節障害の小学生に見られる心の問題について

集団下校する小学生

起立性調節障害は心身症の一種と紹介しましたが、実は起立性調節障害はストレスを過剰に溜め込みやすい性格の子供がよくなります。

集団生活では周囲の空気を読むし、聞き分けがよく大人からは褒められるので「優等生なお利口さんタイプ」の子供が多いと聞きます。

そのため、親からすれば聞き分けよく手がかからない子供と思っていたら、実は知らず知らずのうちに子供はストレスを溜め込んでいて、親に甘えたい、もっと自分を見て欲しいという依存欲求が満たされないまま、ストレスをどんどん大きくしてしまっていた、ということがないか、今一度振り返ってみましょう。

〔参考〕 起立性調節障害にはなりやすい人の性格や特徴がある

発達障害などコミュニケーションが苦手な性格

過剰適応とは逆で、うまく周囲に適応できないことでストレスを溜め込むケースもあります。

発達障害というと嫌な印象かもしれませんが、要は周囲のお友達との関係づくりやコミュニケーションが苦手で、つい周囲から浮いてしまう性格の子っていますよね。

こだわりが強かったり、自分の意見を曲げなかったり、親も子供に対して「子育てが難しい」とされるタイプ。周囲と上手に関係が築けないのでストレスを抱えてしまい、自尊心も低下した結果、様々な身体症状を引き起こす、ということも十分に考えられます。

起立性調節障害の小学生の子供でも不登校を併発する

ランドセルに教科書を入れる小学生

中学生での起立性調節障害だと不登校を併発しているケースも多く、起立性調節障害全体でも約半数以上の割合で不登校を併発しており、その傾向は小学生でも同じです。

何らかのストレスによって心身症、起立性調節障害の身体症状が起こり、親や周囲に理解されずに孤立を深め、段々と学校に行く意欲がなくなってきて不登校に…というのはよくあるパターン。

遅刻で学校に行くのも子供にとって負担でしょうし、せっかく遅刻で行っても学校の先生からの理解がなく叱責を受けるなどして学校に行けなくなることがよくあります。

起立性調節障害の診断過程では、特定の心理的社会関与といって、特定の強い社会ストレスが背景にあるのかどうかをチェックリストを使って確認します。

もし、いじめや人間関係トラブルなどの強い背景ストレスがある場合は家庭でのサポート、学校との連携、その特定ストレスの除去や対応も必要になってきます。

〔参考〕

まとめ

心身症にしろ、起立性調節障害にしろ、やはり背景に潜んでいる子供の精神的なストレスが無いかどうかのチェックが大切です。

この記事をご覧になって、うちの子ももしかしたら親の知らない所で強いストレスがあるかもしれない、あるいは過剰適応な性格、コミュニケーションが苦手な性格に思い当たる節がある場合は、冷静に対応しましょう。

起立性調節障害と似たような強い身体症状が見受けられる場合は、小児科を受診してみると良いと思います。

〔参考〕


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