起立性調節障害はいつ治るのか?統計で見る完治までの治療期間

起立性調節障害はそもそも治る病気なのか?完治するなら、どれぐらいで治るのか?それがこの記事のテーマです。

実は起立性調節障害の予後についての統計があり、約40%の人は大人になっても症状が残るという結果が出ています。

しかし、大抵は成人時点までに日常生活に支障がないレベルにまで回復し、また年齢を重ねるごとにその症状も治まる傾向にあります。

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起立性調節障害はいつ治るのか?統計で見る完治までの治療期間

空に浮かぶライフチャート

起立性調節障害の治療期間やその後については様々な統計があるので、まずは予後について紹介します。起立性調節障害治療の権威でもある、田中英高氏の言葉を著書から引用します。

病院を受診した子どもの20~22年後に調査した研究結果では、男子で24%、女子49%に症状が残るようです。しかしながら、そのなかで治療を受けている者はいないようです。

つまり、多くの人は症状はあっても元気に生活しているのです。私は、身体症状があっても薬を服用せずに日常生活に支障が少なくなった状態を「治る」と考えてよいと思います。

改訂 起立性調節障害の子どもの正しい理解と対応
第6章・起立性調節障害のここが知りたいQ&A P129~130より引用

女性は約半数の割合で症状が残っています。

私は軽症~中等症ぐらいでその後、不登校を併発しましたが、確かに20代後半ぐらいまでは朝の寝起きがしんどい、自律神経のバランスを崩しやすいなどの症状が実際に残っていました。

しかし日常生活に支障のない範囲まで回復していましたから、「大人になっても症状は残るが、高校2~3年ぐらいから改善していき、成人後は日常生活は普通に送れる範囲まで回復する」という解釈で間違いないでしょう。

起立性調節障害が治るまでの治療期間について

砂時計

起立性調節障害が治るまでの期間についての統計もあります。これは軽症、中等症、重症によって変わるのですが、軽症なら適切な治療を施せば数ヶ月以内に完治します。

学校生活に支障が出る中等症以上になると、1年後に完治する確立が50%、2~3年後の完治率は70~80%です。

不登校を伴う重症例だと、1年後に復学する割合は30%と短期間での劇的な変化は難しいようで、社会復帰までには2~3年は見てきたいところです。(データは全て「改訂 起立性調節障害の子どもの正しい理解と対応」より引用)

このように、起立性調節障害は重症化、あるいは不登校を伴うようになると回復までに時間がかかる傾向にあることが分かります。

病気を深刻化させないためには、病気の早期発見(誤診を避ける)、軽症段階での適切な治療、改善が重要ということです。

〔参考〕

起立性調節障害がいつまでに治るかは様々な要素が絡む

軽症であれば完治までも早いのですが、特定の心理ストレス因子(いじめ、保護者の病気に対する理解、学校生活など)が背景に関わっている場合は別です。

起立性調節障害は精神的ストレスで症状が増悪したり改善したりする病気なので、特定おストレス因子が残ってしまうと短期間での改善は難しく、逆に長引かせる要因になります。

さらに起立性調節障害は季節変動のある病気ですから、一度は完治したと思っていても翌年の春~夏に再発することもあります。

このように「軽症だったら短期間ですぐ治る」と油断せず、成人後も見据えながら長い目で病気と向き合わなければいけません。

〔参考〕

起立性調節障害の中学生が高校に進学するときの注意点

今中学3年生で受験を控えている親子は、高校選びは慎重に行いましょう。起立性調節障害の症状と相談しながら、通信制高校など色々な選択肢の中から通える高校を選ぶべきです。

親がどうしても全日制にこだわる場合もあれば、子供が全日制を強く希望することもあります。特に中学で不登校だと高校で普通の学校生活を取り戻したいという気持ちが強いせいか、全日制を希望する子供も一定割合でいます。

通学時間、カリキュラム、通学頻度は学校によって様々なので、子供の体力に見合った学校を選ぶことをオススメします。

起立性調節障害の進学先、進学先での中退率などの統計も下の記事でまとめています。全日制高校は選ぶ理由が前向きか、消去法かで卒業率が全然違います。(ちなみに私は消去法で選んで中退したパターン)

〔参考〕 起立性調節障害の高校受験:全日制進学のポイント総まとめ

起立性調節障害の症状を残さずに完治させるために必要なこと

女性が両手で持つハート

実際に起立性調節障害から大人になった私の経験から言うと、再発を防ぎ大人になってからも症状を残さないための予防策を継続的に行うことも重要だと感じています。

起立性調節障害経験者はもともと自律神経のバランスを崩しやすい体質ですし、自律神経が乱れると大人になっても睡眠に問題が出たり、朝の寝起きがしんどいなどの症状も出やすくなってしまいます。

私の経験上、これらの体質は自分の取り組みによって変えられますから、十代の早いうちから症状を残りにくくするための予防策、対応策を取り入れましょうということ。

起立性調節障害の再発、症状が残ることを防ぐ予防策

じゃあその予防策は何をするのか?というと、起立性調節障害の非投薬治療の内容をそのまま日常生活に取り入れて、継続するだけで十分。

これらの記事にあるような、水分を多めに取る、塩分の摂取を意識する、朝の起き方(起こし方)を工夫する、軽い運動をする、ストレッチなどで血の巡りをよくするなどです。

その中でも朝起きてすぐに強い光を浴びる習慣は特に大切だと思っていて、個人的な体験から言うと原始的で単純ではあるけれど、最も自律神経を整えるのに効果がある習慣がコレかと思います。

俗に言う、光学療法です。

私は光目覚まし時計という特殊な時計を使って、毎朝強制的に光を目で浴びて起きるようにしているのですが、天気や日当たりに左右されずに光を浴びる習慣を続けられるので、大人になった今でも気に入って使っています。

光目覚まし時計inti SQUAREの本体と箱と説明書

→ 光目覚まし時計 inti SQUARE【公式】 

具体的な効果、試行錯誤しながら私が編み出した最も効果の出る使い方も明記しているので、気になる方はこちらにて。

→ 光目覚まし時計 inti SQUARE【公式】 

起立性調節障害の症状が残り、その後不眠になった私のようにはならないで!

正直に言うと、私はここで書いた予防策対応を何もしなかったせいで大人になってから大失敗しています。

20代中盤になってもまだ症状が残っていましたし、いつまで経っても朝の寝起きには苦労してきました。就職してからは自分の体力に見合わない無理な働き方をしたせいで自律神経のバランスを崩し、結果、重度の不眠になりました。

〔参考〕 起立性調節障害の子供・大人の仕事選びについて【失敗談】

その後に上で紹介してきた治療、対応を数年に渡って継続的に行い、ようやく症状が消えて完治したという訳です。今ではその甲斐あって朝の寝起き不良もようやく消え、完全なる朝型人間になっています。

こういう経緯を辿ってきたからこそ、無理のない高校を選び、継続的な予防策を続けることの重要性が分かります。早いうちからこういう予防策を取っていれば、あなたのお子さんは成人後にきっと病気が完治し、私のように長く苦しむことはないはずです…。

〔参考〕

→ 光目覚まし時計 inti SQUARE【公式】 


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