高校生の不登校支援:サポート校とフリースクールの違い

不登校支援のための場所というと、フリースクール適応指導教室が思い浮かびますが、サポート校という名前を聞いたことがある方もいるでしょう。

サポート校は通信制高校に通う生徒のための民間の学校なので、小中学生がサポート校に通うことは出来ません。

そのため、当記事では高校生の不登校支援のためのフリースクールとサポート校の違いについて紹介します。

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不登校の高校生が通うフリースクールとサポート校の違い

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フリースクールは小学校から高校生まで、幅広い年代の生徒が集まる民間の不登校支援施設です。

一般に不登校で学校に通えなくなった子供たちが、自分たちが中心となってフリースクールを運営し、自主性を養うだけでなく、自信を喪失しがちな子供たちにっての居場所となる役割があります。

一方、サポート校はそれ単体で通うことは出来ず、必ず通信制高校とセットで通う必要があります。学校によっては、通信制高校とサポート校が一緒になった所もあります。

基本、サポート校は通信制高校に通って高卒資格(高校卒業)を目指す人たちが通う塾や予備校のようなところです。なので、サポート校に通うためには通信制高校に入学してそこに通うことが必須条件となります。

→ 通信制高校のサポート校とは?2つの違いは高校卒業資格の有無

サポート校で行われる不登校支援のスタンス

サポート校に通う生徒に行われる不登校支援は、生徒が通っている通信制高校をきちんと3年間で卒業できるようなサポートが中心です。

分かりやすく言うと、基本、サポート校の不登校支援は「通信制高校を卒業するための不登校支援」と言えます。

サポート校では学校生活に順応できるような支援が多い

具体的な支援内容通信制高校は単位制の高校で、通学は毎日行う必要はありません。

科目ごとに決まったレポートの提出、月に数回のスクーリング、そして定期試験をクリアすれば単位取得となり、卒業までに全部で74単位取得する必要があります。

通信制高校は規則やしがらみがなく、生徒自身の自主性が求められます。小学校や中学校、あるいは高校で不登校になってしまった生徒も多いので、心理面のケアや将来の進路指導、学力面の支援などが中心です。

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サポート校ではクラス制のところもあれば、生徒に対して一人の先生が面倒を見る担任制のところもあります。いずれにしても、生徒と教師の距離が非常に近くコミュニケーションが取りやすいのが特徴なので、生徒が見せる小さな変化にも対応できます。

通信制高校に通っている生徒の約6割が不登校経験者なので、受け入れる側も実績があり対応も慣れています。不登校を特別とみる環境ではないので、円滑に学校生活を送れるようサポートします。

フリースクールで行われる不登校支援のスタンス

フリースクールで行われる不登校支援は、(各々によって多少の差があるものの)基本、子供にとっての居場所づくりがコンセプトです。場所によって対象年齢は違いますが、小学校~高校生まで実に幅広い生徒・学生・子供がいます。

自分で好きな事をしていい、自分がその場所で何をしてもいいという、子供にとっての居場所となっていて、勉強したい生徒は勉強を、ゲームをしたい子供はゲームをしていますし、一つの場所で各々好きなように過ごすことが出来ます。

フリースクールの不登校支援は学校に戻るための支援というよりは、子供自身が心のよりどころを見つけて、そこで自己肯定感を養い、そしてその空間の中で社会性を身につけていくというのが特徴でしょうか。

フリースクールの運営にも子供が関わっていく

農作業をしたり、どこかのグラウンドを借りて運動会を開いたり、スポーツをしたり、自宅で引きこもりがちな不登校の子供に、機会と場所を提供するのもフリースクールの役割です。

そこに所属する生徒たち自身が意見を出し合って運営したり、どこに行くかを企画したり、異なる年代の子供たちが一緒になって活動します。

フリースクールでは学校に通えていなくても年齢に応じた社会性を身につけ、失った自信を取り戻して社会に戻っていく(例え学校に戻れなくても)生徒が多いですね。

高校生の不登校支援では何を期待するかによってどこに行くべき関わる

ここまで書いてきたように、フリースクールとサポート校では同じ不登校支援と言えども内容も条件も全く違います。

高校生の不登校支援でフリースクールを選ぶ人は、不登校経験が長く自宅に引きこもっていたり、いじめにあって自信を失っていたり、他人とのコミュニケーションを恐れている人が多いかな、という印象です。

一方、サポート校の方は通信制高校に通うということなので、それよりも一歩先に進んだ状態です。何らかの事情があって通信制高校に転校することになった生徒も多いですが、いずれにせよ高卒資格を目指して学校に入学できる状態の生徒でないと厳しいでしょう。

本人がどういう状態なのかをまずは見極めよう

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高校生の不登校支援では日常生活や対人コミュニケーション、生活リズムなどがまだ満足できるレベルにない、あるいは極度に自信を失っていたり社会生活に不安がある状態の人はフリースクールが合っていると思います。

それよりも一歩進んで、高校卒業資格を目指して動き出そうとしている段階であれば、サポート校も視野に入ってきます。フリースクールもサポート校も学費が必要で、サポート校の費用は高額ですので、その辺も考慮する必要があります。


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