起立性調節障害の子供の薬の種類と効果:薬が効かない時の対策も

起立性調節障害には薬を使わない治療法と投薬治療の両方があります。

起立性調節障害は小児科で専門に取り扱っていますから、そこで使われる薬の種類もだいたい同じです。

一般的にどのような薬を使って治療が行われるのか、またよく薬が効かないという声を聞く事情とそれに対する対策なども考えてみましょう。

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起立性調節障害で使われる薬の種類と薬が効かない時の対策

起立性調節障害を治療するに当たり、小児科で支給される薬は大抵の場合、血圧を上げる薬です。

起立性調節障害は自律神経の不調から血圧が下がり、脳内環境へ供給されるはずの血流が確保されないために様々な不調が出る病気です。

そのため、特に不調な朝に血圧を上げる薬を飲んで、身体に出てくる不調を抑えようというのがこの治療のコンセプト。

もちろん、この治療法は正しく模範的なものです。

しかし、少し意地悪な味方をすると根本の現任になっているものを取り除く治療法ではなく、その時その時で起きる症状を抑えるだけの対症療法に過ぎません。

この治療で上手く病気を乗り切る人もいますが、一方で中々薬が効かないという声もあるのも事実です。

血圧を上げる昇圧剤が一般

さきほど、起立性調節障害で使用される薬は血圧を上げる薬、いわゆる昇圧剤だと紹介しました。

昇圧剤以外では、血管の収縮をコントロールするもの、脈拍数を抑えるものがあります。以下に記した種類が起立性調節障害で用いられる代表的な薬です。

  • ミドドリン塩酸塩
  • アメニジウムメチル硫酸塩(メチル硫酸アメニジウム)
  • プロプラノロール
  • エチレフリン塩酸塩

ミドドリン塩酸塩はおそらく起立性調節障害で使われる薬の中で最もメジャーなものです。

血圧を上げる効果があるので、朝起きてから、あるいは布団の中で飲むことが多いです。効果はすぐには出てこず、2週間程度はきちんと飲み続けるよう言われます。

アメニジウムメチル酸(メチル硫酸アメニジウム)は自律神経(緊張と覚醒の交感神経)の働きを促進させ、その結果血圧を上げる効果がある薬です。

ミドドリン塩酸塩で効果が無い場合に用いられることが多いですが、動悸や頭痛、吐き気などの副作用が伴なうケースがある、注意が必要な薬です。

起立性調節障害で薬が効かない!その理由は2つ

起立性調節障害で使われるこういった薬は即効性に乏しく、2週間程度飲み続けないと効果が出にくいと言われています。

しかし、しっかり飲み続けても効果が出ない場合や、一時期に比べて効果が出にくくなった場合は何が原因となっているのでしょうか?

耐性がついてしまった

まず考えられるのが、飲み続けたことに身体に耐性がついてしまったこと。

私が起立性調節障害のだった時は投薬治療を行わなかったので、詳細は聞いた話を参考にするしかありません。

その聞いた話によると、薬の耐性が早くについてしまうことを防ぐために、休みの日や連休中などは飲まないなどの工夫をしたほうがいいという意見もありました。

薬の耐性が身体についてしまうと、他の薬を使うか、別の治療法を考えるのか、担当医に相談してみるのがいいでしょう。

起立性調節障害の原因がそもそも心理的要因が大きいから

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起立性調節障害は身体に症状が出る病気ですが、心理面も大きく関わっています。

身体面だけ考慮していても、実は心理面の影響が大きいために症状が治まらない、自律神経の働きが促進されないのかもしれません。

→ 起立性調節障害にかかりやすい子供の身体的・性格的特徴

→ 起立性調節障害が中学生高校生の子供の思春期に多いストレス原因

薬がどうしても効かない場合は漢方薬や生活習慣の改善なども考慮しよう

私は実践したことがないのですが、起立性調節障害と漢方薬治療は相性が非常にいいと聞いたことがあります。

インターネットの検索傾向を調べてみても、「起立性調節障害 漢方」というキーワードで検索される方が非常に多いです。

もともと起立性調節障害は日本人特有の体質からなりやすいものなので、西洋医学ではなく、東洋医学の方が相性がいいのかもしれません。

薬を一切使わないサプリメント治療の病院もある

また、薬を使わず専門のサプリメントを使って治療を行う病院もあります。私は社会人になって不眠症になった時にお世話になりました。

そこの治療は内容はもちろん、方針に納得できるものが多く、対症療法ではなく根本原因を取り除こうとする治療です。

どうしても普通の薬では効果が無い、なかなか思うように効いてこない人は、これら特殊な治療法に加えて、生活習慣の改善と起立性調節障害を少しでも克服できるよう日々の工夫する方法も考えてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、漢方薬やサプリメント治療は保険が効かないことがあり、治療費が非常に高額になる場合があるのが最大のデメリットです。

ただ、一般の小児科では保険が聞く範囲内での治療なので、結局どこに行っても出される薬の内容は同じで、医師の判断で限られた手持ちの薬から選ぶだけ、という側面もあります。

一般に販売されているサプリメントの効果は期待しすぎない

キリツテインなど、起立性調節障害向けのサプリメントが幾つかありますが、効果のほどは不明です。私は(あくまで個人的な考えですが)、期待するほどの効果は見込めないと思っています。

キリツテインはテアニンという成分が中心に入っており、休息やリラックスには効果があると言われています。しかしそれと同時にテアニンは血圧を下げる効果も持っており、起立性調節障害の患者にとっては逆効果です。

なぜなら、起立性調節障害の人は血圧が低いせいで朝の不調をきたしているのが原因なので、病院では血圧を上げるための薬を処方しているからです。この矛盾はどうなんだろうな、と。

他にも、マインドガードEXも直接、起立性調節障害の原因と症状に効く訳ではありません。こちらは血圧を下げる成分は含まれていないので、もし購入するならこっちの方かな。

起立性調節障害で情緒が不安定だったり、精神的、肉体的にもリラックスして落ち着きたいとか、睡眠と相性のいい栄養素をたくさん摂りたい人にいいでしょう。

公式サイト → マインドガードEX

薬の管理は子供自身に行わせるほうがよい

余談ですが、最後に多くの書籍で紹介されていた意見で、私も同意する内容だったので一緒に紹介します。

一般の小児科で出される薬にしろ、漢方薬やサプリメンとにしろ、薬の管理は子供自身に行わせるほうがよい。

そちらの方が、子供自身が主体的に病気を克服しようという自主性が生まれますし、自分のことは自分で行う自立心が大事だからです。

時に子供が薬を飲み忘れそうになることもあるでしょうが、そのときは飲み忘れがわかった時に初めて親が声をかけるぐらいでいいと思います。

少なくとも、毎食後に子供が黙っていても薬が出てくるよりはずっといいでしょうから。


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