起立性調節障害の運動療法と運動制限について正しく理解を!

起立性調節障害の子供にとって運動はとても大切です。

症状が重くなって不登校になると外出も嫌がるので、余計に運動する機会が減りる→体力や筋力が落ちてしまう→症状もさらに悪化するという悪循環に陥るからです。

起立性調節障害の治療には運動療法というものもあり、様々な取り組みがなされます。逆に、猛暑の中の運動も危険が伴うため、正しい知識で対処する必要があります。

起立性調節障害の運動について、この記事を読んで頭の中を整理していただきたいと思います。

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起立性調節障害の運動療法について

公園でストレッチ

起立性調節障害にとって運動はとても重要です。

なぜなら、身体活動は自律神経の働きに強く影響しますし、下半身に溜まった血液を筋力を使ってポンプのように上半身まで届ける役割もあるからです。

起立性調節障害から不登校になると、引きこもりがちになって運動不足になります。

活動量が減れば下半身の筋力も落ちてきますし、自宅で横になってばかりいると自律神経の副交感神経がばかりが優位になってしまいますので、起立性調節障害の症状にもよくないのです。

起立性調節障害の症状を抑えるために加圧ソックスを履く


男性専用脚すっきり対策オープントゥ着圧ソックス 膝上 順天堂大学客員教授推奨 (M-L)

少しでも下半身に血液が溜まらないよう、加圧ソックスや着圧ソックス、弾性ストッキングを履いて寝ることも推奨されています。朝起きた時に下半身に血液が降りすぎるのを物理的に防いでくれます。

以前は加圧ソックスというと医療用の白のダサいものしかありませんでしたが、最近ではスポーツ用のものとか、足痩せダイエットに使うメディキュットなんかを代用して使う人が多いようです。

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加圧ソックスを履くと寝にくいのが最大の難点。もし寝れても、朝起きたら脱皮の抜け殻のようになったソックスが布団の上に転がってることもありますね…w

こういった加圧ソックスも使いすぎると脚の筋力が落ちてしまうので、やはりウォーキングなどの運動も一緒に行うことを忘れずに!

起立性調節障害の運動療法は主に散歩、ウォーキング、水泳

ウォーキングする女性

起立性調節障害の子供は午前中は身体がしんどいので、運動は調子を取り戻した夕方あたりがベストです。それよりも遅いと、逆に身体が覚醒してしまい夜眠れなくなってしまいます。

入院治療を受けている時は病院内を15分程度散歩したり、理学療法士の指導のもとでリハビリのような軽い運動を行います。

運動療法の中心はやはり散歩、ウォーキングです。気温も下がり涼しくなっている夕方の方が続けやすいのですが、学校に行けていないと外出を嫌がったり、同級生と会うかもしれないからと嫌がる子供も多いと思います。

そういう場合は、自宅で出来るウォーキングマシンやエアロバイク、ダイエットなんかによく使われる足踏みマシンなんかを使うと良いです。


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こういうやつ。似たようなやつが自宅に眠ってるとかだといいんですが。あとは少しハードルが高いですが、水泳も良いですね。

起立性調節障害の子供と相性がいい水泳

水面

水泳の何故良いかというと、水圧がかかると下半身に血流が溜まることを防いでくれるので、起立性調節障害の症状が出にくい中で、運動できるからです。

しかし、プールから上がる時は要注意です。その水圧がなくなると、一気に血液が下半身に降りてしまい、血圧の低下、及び起立症状が出ますから、プールから上がる時はいつものように頭を下げて、ゆっくり出るなどの工夫をしましょう。

起立性調節障害がお風呂から上がる時に立ちくらみが出やすいのと同じ理屈です。

あと、学校でプールの授業がある場合はこのような注意点があるということを学校側に伝えておきましょう。不登校中はさすがにプールを嫌がるかもしれませんが、運動をすると心身のリラックス効果もあり、副次的な効果も大きいのでおすすめです。

起立性調節障害の運動制限について

炎天下でサッカーをしてる学生

次に、起立性調節障害の子供が避けるべき運動について紹介します。軽症程度の場合は運動制限は必要ありません。

しかし、起立性調節障害の症状が強い場合は夏の炎天下、直射日光が当たる場所での激しい運動は避けなければいけません。仮に炎天下での激しい運動を続けてしまうと、顔面蒼白、気分不良、意識が遠のきその場で失神します。

中等症~重症の起立性調節障害患者は、炎天下かどうかに限らず、競争を伴うような激しい運動そのものを避けるよう指導されています。

起立性調節障害の子供の部活動や体育について

子供の起立性調節障害の症状がどの程度なのかにもよりますが、部活や体育にも注意を払う必要があります。

なぜなら、集団競技では周囲に迷惑をかけないよう無理をする傾向にありますし、競技に集中していて体調不良に気付かないケースもあるからです。

特に午前中に体育の授業がある時は子供はしんどいと思います。

運動中、その場で失神した場合は運動をすぐに中止し、その場で臥位(がい:安静に横になること)にし、脳への血流を確保すれば、大抵の場合は1分以内に意識が回復します。

起立性調節障害の重症患者の失神への対処法は「改訂 起立性調節障害の子どもの正しい理解と対応」という専門書の「第6章 起立性調節障害のここが知りたいQ&A」でも取り上げていますので、適切な対応を習得したい方、学校側に適切な措置を求める方はどうぞこちらで確認してください。

まとめ

軽症なら気にしなくてもいいですが、中等症の場合は競争するような激しい運動、暑気のなかでの運動は避けましょう。

そして、治療のための運動療法は夕方にウォーキングを行うのがベスト。外に出るのが無理なら、自宅の中でウォーキングマシンなどを置くと良い。

あと、親が1人で焦って勝手に盛り上がり、子供を置いて突っ走らないことです。子供が精神的に参っている場合は心身の回復をまず待つべきなので、状況を見ながら運動療法も取り入れてください。

〔参考〕


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