起立性調節障害の入院治療の詳細【症状が酷いのでいっそ入院したい!】

起立性調節障害で入院というとよほどの重症患者だけの特別なイメージがありますが、簡単な検査入院も含めると、珍しい話ではありません。

入院までに比較的大きな病院に診てもらっていて、既に様々な治療を行い薬も飲んだものの症状は改善せず、検査結果も芳しくない、さらに不登校を伴った昼夜逆転生活になっているので、やむなく入院となることが多いようです。

私は起立性調節障害で入院したことはないのですが、書籍や体験者のブログを見ていると入院したという事例を結構見るので、どんな治療が行われるのかをまとめました。

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起立性調節障害で入院するまでの経緯

病室のベッド

起立性調節障害で入院する時は、本人が入院での治療を希望する場合にのみ行われるようです。主治医から「一度入院してみるか」と打診があり、大抵は本人が強く嫌がったりするのですが、親の説得を受けて渋々…というパターンが共通してました。

あと、ようやく入院を決意しても病院に空きベッドがあるかどうかっていう現実的な問題もあるんで、入院の打診→子供がそれを希望→実際に入院するまでに数ヶ月かかることもあるみたいですね。

入院に至っている事例を見てみると、年齢的に症状がピークに出やすい中学2年、3年生が多い。もちろん、それ以外の年齢の入院もありますが、さすがに思春期真っ只中で高校受験を控えているぐらいが入院治療に踏み切っています。

起立性調節障害の入院は亀裂の入った親子関係の修復を図るためにも用いられる

あと意外なところでは、主治医が親子関係を冷静にみて、一度物理的に距離を取って衝突して溝ができている親子関係を修復を図ることもあります。

一度冷静さを取り戻して、その間に子供は治療して生活リズムを戻し、保護者にも病気のことを根気強く説明していくということ。

確かに、毎日顔を合わせて売り言葉に買い言葉で衝突してばかりだと、治るものも治らないですよねぇ。心理的なストレスですぐに症状が悪化しちゃう起立性調節障害だと特に…。

起立性調節障害の入院期間もバラバラ

検査入院の場合は数日ですが、本格的な治療だと期間は実に様々です。生活リズムの矯正が目的なら3週間程度~、重症以上であれば3ヶ月以上の長期入院をすることもあります。

数ヶ月となるとさすがに長いですね~。

治療目的の起立性調節障害の入院生活

病院の廊下

入院中は投薬治療を続けることもあるし、逆に入院中だからかこそ辞めることもあり、対応は患者の症状によりけり。

入院中は主に生活リズムの矯正、毎日の検査、運動療法などの治療とともに、院内学級という病院の中で行う簡易授業のようなものを受けます。

朝は早い時間に看護師さんが声掛けをして売れたり、光目覚まし時計のような光学療法を取り入れたり。朝の検査は子供にとっても負担になるようです。

〔参考〕 起立性調節障害で昼夜逆転…生活リズムを治す光目覚まし時計の効果

院内学級について

長期での入院時におせわになることが多い院内学級。入院中は絶対に受けなければいけない義務はなく、強制ではありませんが、入院中の(小中学校の)勉強面で全く手付かずということがないよう、入院中は病院で授業を受けることが出来ます。

比較的年齢が近い子が集まりますが、院内学級に進んで来る子もいれば、完全に拒否する子もいて、まぁ病院内での小さなコミュニティーですね。

ここで新しい友達や交友関係が出来て生活に張りが出ることもあれば、どうしても院内学級が負担・ストレスとなってしまうという子供もいるみたいです。

起立性調節障害の運動療法について

ウォーキングする女性

詳しい内容は「起立性調節障害の運動療法と運動制限について正しく理解を!」の記事で書いていますが、入院中は症状が落ち着く夕方に院内散歩をしたり、理学療法士のもとで運動療法を行います。

運動療法とといっても身体を温めるぐらいのストレッチとかリハビリとか、軽く身体を動かすようなイメージで良いと思います。

起立性調節障害は運動不足が大敵です。自宅で過ごしている時も、入院中も寝てばかりだと筋力も落ちてしまいます。筋力が落ちると下半身に血液が滞りがちになるし、自律神経も副交感神経がばかりが優位になってしまって治療効果の改善が見込めなくなります。

なので、入院中はこのように体を動かす時間を取り入れる場合が多みたいですね。

起立性調節障害の入院治療の効果

女性が両手で持つハート

起立性調節障害は入院さえすれば病気を完治させられる訳ではありません。せっかく入院して生活リズムを戻したのに、退院3日で昼夜逆転が戻ったという話もあります。しかもそれって珍しい話ではないみたいですしね。

入院をすれば、大抵は早い時間での起床が出来るようになります。ただし、”起きれる”と言っても普段とは違う環境でかろうじて身体を起こせるという程度で、完全に朝すぐに起きて日常生活を送れるようになる訳じゃないです。

起立試験の結果は入院中に数値が改善すれば、退院後も睡眠の問題が消えやすいみたいです。逆に数値に異常が残ったまま退院すると、退院しても昼夜逆転に戻りやすいようですね。

だから入院中にどれだけ数値面を改善できるかですけど、これって入院期間にも関係してくるし一概に入院すれば治るって訳じゃないんです。

起立性調節障害で入院したい!と希望している保護者へ

起立性調節障害に悩むと、入院治療を希望する保護者も多いです。

子供の起立性調節障害にこれ以上何をど対処すればいいかわからない、もう限界だから入院して強引にでも一気に治して欲しいと。でも、このように起立性調節障害の入院効果はこんな保護者にとっては期待外れかもしれません。

症状を抜本的に治してしまいたい気持ちがよくわかるのですが、入院した方の声を聞く限り、身体的な面だけでなく、もっと違う部分で効果が出ているようです。

起立性調節障害で入院・退院しての変化

喜びのジャンプ

例えば、数ヶ月以上の入院になると院内学級での新しい交友関係も出来て、看護師、医者、同部屋の方々など家族以外の色んな人たちとの交流が出来ます。

今まで不登校になり、自信を失い自宅の狭い部屋に引きこもりがちだった子供も、色んな人と話をするうちに将来に対し意欲を取り戻していくんですね。

退院してからも、高校進学に対してモチベーションが上がって塾や適応指導教室に行く、そこで勉強を開始するとか。こんな風に、やっぱり自分一人で抱えていたものが他人と交流することで重荷が外れやすいのかもね。

症状面の改善はもちろんですけど、人生や眼の前の生活に対して前向きな気持を取り戻すというのも、入院効果の1つかもしれません。

〔参考〕


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