起立性調節障害は親の理解が必要不可欠【怠け・甘え批判は厳禁】

起立性調節障害は誤解されやすい病気ですが、決して怠けや甘えではありません。この記事では、起立性調節障害が病気であるということをいろいろな角度からお伝えします。

軽症であれば短期で完治する可能性もあるのに、親の無理解のせいで重症化させてしまわないよう、保護者もしっかり勉強してほしいと思います。

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起立性調節障害の最初の治療は甘え・怠けではないと親が理解すること

聴診器とハート

起立性調節障害は専門知識を持って適切な処置・対応が必要な病気です。病気を完治させるには日常生活での取り組みが必要であり、何よりも親の理解とサポートが必要不可欠なのです。

そのため、病院で実施される起立性調節障害の治療は疫病教育から始まります。

疫病教育とは、起立性調節障害の正しい知識を医師が保護者に伝えることで、「起立性調節障害は決して甘えではなく身体的な病気なのだ」と早い段階で保護者に理解してもらい、無駄な誤解を解くことが最大の目的です。

起立性調節障害は自律神経の異常によって起こる病気であり、明確な数値によって異常が発見できる疾患であること。起立性調節障害は精神的なストレスや不安によって症状が悪化することが既に判明している病気であること。

起立性調節障害の治療は、このように親の誤解を解くことが第一ステップになっていて、これは全国の病院で実施されていることなんです。

〔参考〕

起立性調節障害で親子関係に亀裂が入ってしまっては逆効果

激しい口論

起立性調節障害によくあるケースとして、親が子供の辛い症状を理解できずに衝突を繰り返してしまうことです。

親はイライラをつのらせ、正論を突きつけるように感情のままに声を荒げて子供を責めてしまうと、それに耐えかねた子供が物を投げ散らかして暴れる、壁に穴を開ける、暴力を振るうなどのパニックを起こします。

自分のことを全く理解してもらえず、なじるような厳しい言葉ばかり浴びせられると子供は感情のコントロールを失います。そのような事態になると、起立性調節障害はますます悪化するばかりです。

親がイライラが募らせても、子供にどれだけそれをぶつけても、何の解決にもなりません。感情にまかせてバチーンと一発手をあげてしまえば、親子関係は一気に破綻します。

起立性調節障害は心理的なストレスによって症状が増悪することが分かっており、そのような対応は全くの無意味なのです。起立性調節障害の子供にとっての最大の敵は親の無理解だということを自覚しましょう。

子供は確かに起立性調節障害という病気かもしれない、でもやっぱり怠けているという誤解

問診をする医師と女性患者

保護者の中には、「子供は確かに起立性調節障害という病気かも知れないが、それでもやっぱりうちの子は怠けている」と言い張る方がいるようです。しかし、そういった方々の誤解を解くのにも、医師だって必死です。

そのナンセンスな誤解を解くために、午前中と午後の両方で全く同じ検査を行い、その検査結果の比較を保護者に解説までします。

起立性調節障害は午前中に強い症状が出る一方、午後になると回復し、夜になると元気になります。親としてその午前と午後の態度の違いに納得が行かなくても、起立性調節障害はそういう病気なので、検査をすれば結果として数値に出るのです。

今まで起立性調節障害を頑なに認めようとしなかった父親が、ここでようやく冷や汗をかきながら現実を受け入れる、なんてこともあります。

改訂 起立性調節障害の子どもの正しい理解と対応」という専門書では、実際に午前中と午後で数値が明らかに異なる患者の検査結果の例を紹介しています。

起立性調節障害という病気についての知識を増やしたい方は、ぜひ手にとってみてください。

〔関連記事〕

親の無理解こそ、起立性調節障害を増悪させる最大因子

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私は今でこそ大人になって普通に社会人として生活していますから、ストレス耐性もつき、精神的にも肉体的にも成熟しました。

しかし、今の成熟した精神のまま当時の肉体に戻ったとして、じゃあ当時の状況で普通に朝起きて毎日学校に行けるか?って言われたら、やっぱり無理です。

起立性調節障害って、やっぱり病気なんです。だから、精神的に強くなろうが、成熟しようが、ムリなものはムリなんです。あの身体で他の生徒と同じ生活をするのは絶対に無理。

私は軽症~中等症ぐらいでも相当キツかったんで、中等症以上、特に重症ぐらいになるともうキツいとか頑張るとかいう次元じゃなくなってくると思います。

子供にとって一番の味方であるべき自分の親や家族から正論めいた批判ばかり浴びせられて、それでも頑張れる子供っているんですかね。頑張るエネルギーってどこから調達すれば良いんでしょう?

もしそんな状況でも頑張れる子がいたら、すごすぎませんかね、その子。

〔参考〕 【実録】僕はこうして起立性調節障害から不登校になった

まとめ

確かに起立性調節障害の子供をみていると、イライラすると思います。しかし、イライラしても、怒っても逆効果なんだから仕方がない。

どうせなら病気を治して欲しいでしょうし、そう本気で願うのなら、辛抱強く接する必要があります。

この記事をご覧になっている程者の方は、起立性調節障害は怠けだという誤解をときましょう。逆に、親の無理解こそ起立性調節障害にとっての最大の敵であることを自覚しましょう。

起立性調節障害の治し方は下の記事でまとめていますから、出来る所からぜひ実践してください。

そして、起立性調節障害は心理的なストレスがあると、あっという間に病状が進行してしまう病気だということ、その心理的なストレスの大半は親の無理解が原因であることを合わせて忘れないように。

〔参考〕


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