起立性調節障害と不登校の違い:学校を休むのはストレスが原因?

子供が起立性調節障害の診断を受けていて、不登校で学校に行けていないとき、そもそも原因が病気のせいなのか、学校の問題なのか、親は混乱します。

学校に行けていない原因が病気とは関係なければ、治療を頑張ったところで学校に戻れることはありません。学校の中に何らかの問題があるのなら、それに対処しなければいけません。

この不登校の原因が病気なのか、それ以外なのかによって対処が変わるはずなのでどうすればいいかわからないという親も多いようです。

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子供が不登校なのは起立性調節障害のせいか?学校が原因か?

一般的に、起立性調節障害は症状を3段階に分けたとき、軽症の子はまだ学校に通えています。しかし、中度あたりから不登校になる子が多くなり、重度になると高い確率で不登校です。

しかし、不登校は誰にでも起こり得るもので学校の中でいじめにあっているとか、人間関係が原因で不登校とか、他に原因があることも多いです。

そのため、今の学校に行けていない状態を克服するために、親はどこから手をつけたらいいのか困り果てます。

子供に聞いてみても、不登校の理由を言わないばかりか、はっきりしたことを話してくれないという事情が余計に問題を複雑化させている要因でもあります。

起立性調節障害→不登校の場合

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起立性調節障害が原因で学校に行けていない場合、病気が治れば学校には戻れます。

子供自身が学校に行きたいという意思があるにも関わらず、起立性調節障害の症状のせいで行けないのかどうかが見極めです。

この「学校に行きたいという意思」を親がどう確認するかですが、学校そのものを嫌がっているかどうか、学校に行くことを嫌がっているかどうかがポイントです。

また、症状が比較的軽い時にきちんと通えているか、症状と通学状況がどの程度リンクしているかも見極めのポイントです。

起立性調節障害が周囲に理解されず孤立を深めてしまう事も

しかし、大抵の場合起立性調節障害の症状が重くなるにつれて学校内で孤立を深めることがあります。

周囲の友人や学校(教師)の理解、サポートにもよりますが、単なる特別扱いや怠けと診られて冷遇されることは残念ながらあり得る話です。

例えば、体育会系の教師に「お前はたるんでいる、もっとしっかりしないとダメだ」と無責任に言われたり、「明日はちゃんと朝から学校に来なさい」などの無意味な励ましも子供にとっては負担です。

→ 担任教師が原因で不登校

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友人関係においても同じです。「あいつは特別扱いされている」とか「お前は朝はゆっくり寝て遅刻できていいなぁ」とか嫌味やからかいを言われることは少なくありません。

相手は悪気があるかどうかはわかりませんが、私も一度クラスメイトに「俺もお前みたいに早起き拒否しよっかな」と言われたことがあります。

無下に怒ることも出来ないので、まぁ苦笑いですよねw 幸い仲のいい友人がいて、その話を聞いて味方になってくれましたが、これは私がとても運が良かったのだと思います。

→ 不登校を繰り返す意味と対策

このような精神的な負担は不登校とも密接にかかわってきますし、このストレスのせいで起立性調節障害の症状が悪化することもあります。

起立性調節障害とは無関係の不登校

起立性調節障害が無関係の場合は、いじめや人間関係のトラブルなど様々な原因が考えられます。

当サイトで何度も言っている通り、不登校にはその人数分だけの背景と原因があるので、起立性調節障害が無関係の不登校だからと言って原因がすぐに特定できるわけではありません。

本人が学校に行けていない背景をどう感じているかが最も重要

By: ajari

本人が起立性調節障害のせいで行けないのか、そうでないのか、あるいは両方絡んでいるのかを説明してくれるといいのですが、子供は自分の感情を正確に理解して誰かに説明できるほど成長しきれていません。

また、自分でも原因がよくわからないことも多いです。なぜ自分は学校にいけないのかわからないし、行かなければいけないのだが行けないという状態も珍しくないからです。

〔参考記事〕→ 理由がない・分からない不登校の正体【経験談】

親が原因を聞き出したい気持ちはわかるが、それに意味がないこともある

ここまで見てきたように、経験者が何年も経過して当時のことを振り返ってみても、起立性調節障害と不登校がどう関わっていて、どちらの原因が大きかったかは本人ですらわからないことは珍しくありません。

詳しい因果関係を調べようとしても、結局はその人の解釈の度合いによって変化しますから、客観的な原因を突き止めるのは難しいです。

それを学校にいけずに悩んで苦しんでいる子供に聞き出しても、それは納得のいく答えが出ることは、まぁないでしょう。

そのため、(ここまで書いておきながらこんなことを言うのもなんですが)学校にいけない原因を特定するために子供から根掘り葉掘り聞きだして話し合おうとすることがそもそも意味があるのか、という疑問すら浮かんできます。

不登校の克服経験者の親も原因がわからないままということも珍しくない

不登校の子供を持ち、今は元気に社会復帰した両親も実はあのとき子供が不登校になった理由はわからないという人も多いです。

そして、こういう人たちは決まって「本人ですらわかっていないかもしれない」と口をそろえます。

だから、不登校克服の過程において原因特定とか起立性調節障害と不登校がどう、というのは実はそれほど重要な問題ではないという事です。

そんなことに気を使うよりは、子供が安心して心身の健康を取り戻せるように自宅で居場所を作ってあげることの方が重要だと私は考えています。

→ 不登校の不安と向き合うための居場所作り


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