起立性調節障とは?不登校原因の約4割を占める朝起きれない病気

不登校のお子さんをお持ちの場合、その原因を親が色々探ろうとします。不登校には実に様々な背景と原因があり、時に小さな事柄が複雑に絡み合い明確な原因がない不登校もあります。

しかし、実はその複雑な背景の裏側には不登校の実に4割を占めていると言われる、朝起きれない病気があります。

その病気が「起立性調節障害」というもの。

不登校は朝起きて学校に行くまでがなかなかスムーズにいきません。

朝起きれない病気が背景にあり、それが原因で不登校になっているケースの存在を知ってほしいと思います。

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不登校の原因の4割を占めるとされる、朝起きれない起立性調節障害という病気

起立性調節障害はごく簡単に言うと、血圧や自律神経の異常で朝起きることがとても困難になり、頭痛や吐き気、立ちくらみ、ふらつき、体のだるさ、めまいなどを引き起こす病気です。

午前中はかなり症状が悪く、(症状の軽度や重度によって異なりますが)午後になると元気になり、夜になると元気いっぱいで普通の子供と何ら変わりません。

また、夜は意識が覚醒するせいで寝つきが悪きなり、寝付くのが非常に遅くなって再び朝起きれなくなります。

これだけを聞くと単なる怠けのように見えますが、きちんとした検査を行うと明確な数値で異常が発見できる立派な病気です。

起立性調節障害の主な症状と特徴

起立性調節障害の原因や治療方法は別の記事に譲りますが、代表的な症状や特徴は以下の通り。

  • 朝、子供を起こすと体のだるさや頭痛を訴える
  • 布団からなかなか起きれず、無理に起きても顔色が悪い上に体がだるくふらつく
  • 朝は意識が朦朧としている
  • 正午を過ぎたあたりから元気になる
  • 夜になるとテレビをみてゲラゲラ笑っている
  • 夜は趣味にも積極的でなんら問題ない
  • 夜寝付くのが遅く、布団に入っても眠れない
  • 子供が思春期(小学校高学年~高校生あたり)の時期から朝起きれなくなった
  • 春~夏に朝起きれなくなり秋~冬はまだ起きやすい

起立性調節障害の症状

この中で、朝起こすときの「頭痛」、「ふらつき」、「意識朦朧(もうろう)」、そして「朝は体調が悪く起きれない」という症状があること。

そして、夜は午前中の不調が嘘のように元気になること。これらが揃っている場合は起立性調節障害を疑ってもいいと思います。

起立性調節障害は単なる「怠け」のように見えて、実際にそう受け取る親や教師は少なくありません。しかし、何度も言う通り明確な疾患であり病気です。

「夜パソコンやテレビ、ゲームなんかばかりしていて寝るのが遅いから朝起きれないのだ、うちん子どもは単に怠けているだけだ」という気持ちになるかもしれませんが、これも起立性調節障害の子供を持つ親が最初は皆そう勘違いしていた事実もお伝えしておきます。

思春期に多く発症し不登校につながりやすい起立性調節障害

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朝起きれない病気、起立性調節障害は思春期に発症する病気です。

具体的には小学校高学年から始まり、中学生の発症数がピークになり高校生になっても症状が継続することが多いです。

また、症状が軽減するものの成人した大人になっても何らかの症状が残る場合も多い。

→ 成人・大人の起立性調節障害

思春期に多い理由は様々ありますが、起立性調節障害はストレスとの関連が非常に強いことや体の成長に伴った自立神経の異常などが考えられます。

大抵の場合は親からの厳しい叱責と批判が伴いますから、さらにストレスが増えて症状が悪化していくことが残念ながら多いようです。

実は私も中学生の頃に起立性調節障害と診断を受けた

実は私も中学生の頃に起立性調節障害の診断を受けたことがあります。

確か中学1年生の夏休み前でした。その時は朝起きるのがもともと苦手だったのに加え、毎日続く頭痛がとてもひどく、朝だけでなく夜にも悩まされていました。

朝は体のだるさ、ふらつきがあり、そろそろ起きないとマズイと布団から飛び出したはいいもののフラフラの中で体を無理やり動かすので毎日疲労が溜まっていったのを覚えています。

中学1年生のときの診断からしばらくはそのまま学校に行けていました。

月に1回程度休むペースで、一般的に見れば欠席数はやや多めながら、遅刻もしなかったので定義上は不登校ではなかったです。

不登校の原因になったのは否定できない起立性調節障害

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その症状が急速に悪化した訳ではないのですが、その疲労が知らず知らずのうちにたまり続けていたのか、秋ごろにプツンと糸が切れたように学校に行けなくなりました。

何かこう、完全にエネルギーを使い果たような、精根完全に尽き果てた感じでした。

〔参考記事〕→ 理由がない・わからない・原因不明の不登校の正体【経験談】

〔参考記事〕→ 経験者の不登校体験談:改善から復帰、克服のきっかけ~再登校へ

私の場合、起立性調節障害は重度のものではなかったと思います。ただ、日常生活を問題なく送るには少々きつい所がありました。

起立性調節障害は不登校の背景の一つではありましたが、それだけが不登校の原因だったかというと、自分でもよくわかりません。

「自分が不登校になった大きな要因の一つではあるものの、それだけでもない」というのが今振り返って思う事です。

起立性調節障害は立派な病気で、なかなか周囲に理解してもらえず本人も辛いです。親は子供の怠けたように見える姿にイライラして厳しく叱責したり悩みますし、本人も自分の体が思うように動かずに悩んでいます。

もし症状に心当たりがある場合は起立性調節障害の可能性を疑ってみる

ここまで読んでみて、「もしかしてうちの子も…?」と思われた方はその可能性を疑ってみてください。

起立性調節障害は何科?小児科へ!

何度も言うようですが、起立性調節障害は単なる怠けと勘違いされがちで、病気の存在を知らない人は病気かどうかを疑うことすら頭にはありません。

大抵は病院で詳細な検査を受けて診断が下るので、自宅で検査なしに明確な診断は出来ません。

起立性調節障害のことを調べたい場合は小児科が診てくれますので、ネットなどで調べるか、事情を電話で問い合わせてみて受診するのが良いと思います。


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