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不登校解決事例と改善例に共通する克服までの5段階推移

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不登校の克服はすぐに効果が出る様な魔法の方法はありません。

大抵、長い時間をかけて卵を温めるように子供は内で成長し、そしてあるとき一気に羽ばたくように克服します。

中学生で不登校だった私の個人的な経験はもとより、多くの書籍などで紹介されている事例、経験者の声に耳を傾けてみたところ、不登校克服には共通する5段階の推移があります。

 

 

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中学生の不登校にみられる特徴的な5段階

海辺の親子

それが以下の5段階です。

 

  • 急性・行き渋り期
  • 葛藤期
  • 安定期(充電期)
  • 始動期(第二葛藤期)
  • 活動期

 

ここで紹介している5段階は「不登校でも子は育つ」という書籍で紹介されているものです。

個人的な経験を振り返った時に、私は本当にこの5段階全てをキレイに推移して学校復帰にこぎつけました。さらなる詳細を知りたい方は書籍購入を強くお勧めします。

 

では、詳しく順に説明していきます。

 

急性・行き渋り期

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その名の通り、学校にいけなくなる一番最初の初期状態です。

この段階では子供が身体的な不調を訴えたり、学校にいけないと玄関先でうずくまって葛藤したりというのがあります。

また、前の日には学校にいくと言いながらも朝になると起きれないのも特徴です。

この段階では親と子供の衝突が激しく、親としてはこのまま学校にいけなくなったらどうしようと強い不安に駆られます。

 

学校に行けない子供に対してかなり厳しい対応をしたり、引きずりまわしたり取っ組み合いになるようなことも珍しくなく、強い登校刺激を与えても状況は悪化するばかりです。

互いに涙涙で途方に暮れてしまい、互いのストレスと疲労は非常に高い状態と言えます。

 

葛藤期

子供にとってはなんとか学校に行こうという気力も完全に消え失せ、完全なる不登校になった状態です。

もう精魂尽き果てて体力も精神力も使いきったとも言えます。この辺りから、昼夜逆転にゲーム依存、ネット依存、生活習慣の乱れが目につきます。

 

親は学校への連絡と対応がプレッシャーになり、また夫婦間の関係も険悪化するケースが有ります。

学校に行けなくなって昼夜逆転、不登校でネットゲームばかりしている子供にイラつき、優しく受け入れようとする一方でこれらの状態を治すよう、またもぶつかり合いが続きます。

 

安定期・充電期

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子供は学校にいくきっかけを完全に失い、もはやどうしていいのか途方に暮れる時期です。

その一方で暇を持て余し、何もやることがない日々に苦痛を感じ始めます。「ひまや」、「何かやることない?」という言葉が出始めます。

 

ある程度休息がとれたことで精神的には安定しており、趣味や好きなことにひたすら没頭する時期です。

子供にとって不登校中の居場所が安全に確保されいれば、この段階に推移してきます。

ゲーム、ネット、昼夜逆転はまだ続きます。親はここでようやく不登校の現実を受け入れますが、元気で暇を持て余している子供の姿を見て「なぜ学校に行ってくれないのか」と葛藤します。

 

また世間の目が気になったり、何か悪いことをしているような罪悪感を持ちがち。

学校のことは引き続き子どもと話せない状態ですが、それ以外なら冗談も言い合ったりが出来るようになります。

 

親はこの辺りでフリースクールや適応指導教室などの支援先を探し始め、子どもにそれとなくその存在を知らせ始めます。

決して強制しない範囲で、「学校に行かなくてもいいからこういう所があるみたいよ」と知らせるようになります。

悩みを一人で抱えきれない場合は、不登校の親の支援も必要です。いろいろな所に相談に行ったり、話を聞いてもらうのは勇気がいりますが、出来るだけ親の不満と悩みも吐き出しておきたい所です。

 

始動期・第二葛藤期

子供は「このままではいけない」という焦りを行動に移し始めます。

学校にはいけなくとも、フリースクール適応指導教室など不登校支援の場所に足を向け始める時期です。

 

学校と家庭以外の外部との繋がりの重要性を子供も感じているので、葛藤はするものの何らかの行動を起こしてきます。

中にはそういった支援先ではなく保健室などの別室登校を始めたり、塾に行き始めたり、ネットなどで知り合った共通の趣味を持つ友人なんかと会う子もいます。

 

ただその一方で不登校が長期化したことに対し「自分は普通ではない」、「なぜこんなことになってしまったのか」という強烈な自己嫌悪と後悔、劣等感との葛藤もあります。

 

この段階での親は焦りがあるものの、状況が変化しつつあることを感じ取ります。

本音では学校に行って欲しいけど、でも子どもの変化を褒めるようになります。

この、子どもの良いところを探して褒めるという、教育の大原則の基本をどれほど自分がやってこなかったのかに気づきます。

 

活動期

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自分なりに色々と行動を起こしてきて、徐々に自信を回復してきた結果、学校復帰や進学などの大きな行動に出ます。

つまり社会復帰の第一歩をようやくここで踏み出す時期です。

きっかけは学期の変わり目や新学年などの節目である場合や、なんの脈絡なくいきなり学校へ行くというケースもあります。

 

最初は少し行動するだけでも疲労困憊になりますが、もうあんな状態には戻りたくないという意識が強い分、フラフラになりながらも倒れない範囲で頑張っていきます。

時々休みながらも、徐々にペースを掴んで復帰していくことが多いです。

親はここらでようやく安心というところ。子供がいきなりこの大きな行動に出ることもあり、親としては拍子抜けや面食らうことも少なくありません。

なんとかダウンせず続けて欲しいという願いが強く、子どもがちょっと休むと焦りがちです。

 

焦らず焦らず!焦っちゃダメ!を自分に言い聞かせながら、子どもを見守ると同時に、ようやく大きな第一歩を踏み出した子どもに心の底から安心と感謝の気持ちがいっぱいになるでしょう。

 

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