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不登校の親の会:同じ悩みを持った人との意見・情報共有の意義

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不登校の子どもを持つ親の会というのをご存知でしょうか。なにか子どもの将来を案じて暗い雰囲気の中で互いの傷を舐め合うというイメージがもしかしたらあるかもしれませんが、全くそんなことはありません。

そこで自分の悩みを吐き出して、同じ境遇で同じ悩みを持った人達に受け入れられるのは誰にとっても嬉しい事です。

子どもにとっての居場所づくりももちろん大切ですが、親にとっての居場所づくりも同様に大切です。

 

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不登校の子供を持つ親が集まる親の会とは

親の会はその名の通り、不登校の子供を持つ親が集まって色々な支援や情報共有を行うことを目的に運営されている支援機関です。

親の会には様々な形態や特徴があり、教育系の大学、もしくは学部の教授たちが仲介して開かれている親の会もありますし、適応指導教室フリースクールの先生が行うもの、地域の教育関係の機関が行うものなどいろいろあります。

また、不登校の子を持つ親と、不登校の児童・生徒を抱える学校の先生が集まって意見を共有しあう目的で開かれる親の会もあります。

 

親の会が運営される大きな二つの目的

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不登校の子供を持つ親の会の目的は、大きく分けると以下の二つにあります。

  • 同じ境遇で同じ悩みを持った人達の連帯と共感
  • 不登校の解決や克服に向けた経験者たちを含めた情報共有

子供が不登校になったことで周囲の人から心無い言葉を投げつけられることも少なくありません。

子どもの教育を失敗したという自責の念や後悔など今の現状を招いた責任を一人で背負い込んでしまう人も、残念ながら多いです。

そういった親自身が周囲から孤立し、客観的な目線で不登校の子供を見ることが出来なうなると、親は一人で苦しむだけです。

 

暗いトンネルをあてもなく進む不安な親たちに一筋の光を投げかけるのが親の会です。

子供が不登校になってしまったという同じ境遇の人達とともに悩みを相談し合い、そして心の負担を軽減し、親子揃って自立に向けて支えあうのが親の会の意義ではないでしょうか。

 

子供の不登校の責任と悩みを自分一人で抱え込まないために

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「こういう時はどう対応すればいいんだろう?」と不登校の子供に対して色々な悩み、迷いは誰にでも生じるものです。

でもそういった悩みや迷いは、もう既に経験されてきた人たちがこの世の中にはたくさんいます。まずは先輩たちの意見に耳を傾けてみませんか。

 

こういった小さな悩みと迷いは連続して積み重なっていくうちに精神的にも大きな負担となって現れてきます。

親の会で経験者の話を聞くことで、不登校解決に向けた道筋やそこまでの過程を知ることで、親が無知ゆえに与えてしまう子供への負担も軽減することが出来ます。

 

親の会は親のためだけでなく子供のためにも意義がある

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親が無知ゆえに与えてしまう負担として思いつくのは、「不登校の子供を見守る学校に行かなくていいと言うべきか、学校に行けと言うべきか」という最初に直面する親の問題です。

大抵の親の場合は「学校に行きなさい」と言うでしょうし、今でもそうしているかもしれません。

ただ、不登校を経験した本人はもとより、その親達の共通の答えは「見守ること」です。

その理由がわからないとか、なぜそう対応しなければいけないのかという経験者が語るリアルかつ客観的な意見は、自分一人では見えてこない内容です。

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こういった小さな対応と自分以外の客観的な意見の積み重ねが、親の負担の軽減だけでなく子供の自立と不登校克服に向けた大きなエネルギーとなってジワジワ効いてきます。

親の会というのは親のためだけにあるのではなく子供のためにも大きな役割を発揮しているということです。

 

自分の悩みは誰かに共感してもらえるほど生易しいものではないという意見

不登校の子供はどうしても考え方が極端になりがちです。それこそ0か100か、白か黒かといった究極の二択でしか物事を捉えられないくなります。

それが悪いという訳ではなくて、もっと広い視野で物事をとらえたほうが解決に導きやすいし、自分も楽になれます。

もっと違った意見に触れて、自分を一歩離れた距離から客観的に見ることも時には必要ということ。

 

これは子供だけでなく親にも同じことが言えます。「子供が不登校になってしまってからの苦しみは誰にもわからない」と決めつけてすべてを自分の中だけで閉じ込めていると、どうしても自分の考えが自然と凝り固まっていきます。

 

もう既に経験者達が導き出した適切な対応があるかもしれないのに、それは違うと最初から決めつけてシャットアウトしてしまうのは問題を長引かせる要因になります。

まずは親自身が楽になるためにも考え方を柔軟にして、勇気を持って外部の意見に触れてほしいと思います。

 

子供が不登校にならなかったら知り合いになれなかったと笑って言える日がやってくる


不登校でも子は育つ」に書いてあった文言で非常に印象深かったものがあります。

この本は不登校の子供を持つ親の会に寄って出版されたものですが、親の会に集う人達が悩みを共有し合い、互いを支えあっていくことで親同士がかけがえのない友人を得たという話。

子供が不登校を克服して見事に社会復帰した親たちの話によると、冷静にになって考えてみたら「私達、子供が不登校にならなかったら知りあうこともなかったのよね」を笑いながら冗談を言っていたというエピソードです。

こういった微笑ましい話は親の会ならではでしょう。

 

まずは勇気を持って一歩を踏み出してみる

今は迷っていたり勇気が出ないかもしれませんが、一時の勇気でその後の将来を大きく変えられるのなら安いものです。

親がそんな勇気すら出せないのに、子どもに学校へ行けと強要しても何の意味もないでしょう。

 

親の会は知り合いからの紹介で知ったという人が多いですが、お近くにどんな親の会があるかはネットで「(地域名) 親の会」などで調べていくと色々出てくると思います。

または、学校の先生に紹介してもらったり、適応指導教室フリースクールなどでも親の会が併設されていることもあります。

保健所や児童相談所に不登校の事を問い合わせてみても紹介してくれると聞いているので、ぜひ色んな所で情報を集めてみてください。

 

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