新学期・新学年が不登校克服のきっかけになる場合、ならない場合

夏休み明けや新学年など、大きな区切りになるタイミングは不登校克服のいい契機になります。私も中学時代に不登校から教室復帰できたのは新学年のタイミングでした。

不投稿の生徒の周囲にいる大人からすると、大きな区切りになるタイミングで学校に戻ってくれたらと思うでしょうし、そちらの方が戻りやすいのでは、と思うでしょう。

しかし、不登校から教室復帰するに当たって新学年や新学期が適切かどうかは、生徒によって違います。

そのタイミングが子供にとって学校に戻る上でネックになっている部分が緩和されるのかどうか、この見極めが重要です。

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新学年・新学期が不登校克服のきっかけになるかどうかは、原因による

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不登校は色々な原因やきっかけがありますが、必ずそれに至るまでの経緯があります。そして、不登校になってから、どんなことがネックで学校に戻れていないのか、の現状も当然あります。

それらの現状、経緯を冷静に振り返ってみて、新学期や新学年が子供にとって学校に戻れないネックになっている所が緩和されるのであれば、いい契機になります。

しかし、そのネックになっている所と新学期・新学年が全くリンクしていないのであれば、不登校解決の契機になることはありません。

いじめ、同級生や教師などとの人間関係のトラブルの場合

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不登校になった経緯の中で、特定の人物との人間関係のトラブルがあった場合を考えてみましょう。新学年、新学期というタイミングで、その人物との距離が今までよりも離れるのであれば、再登校の見込みがあるでしょう。

しかし、部活の顧問とのトラブルであったり、部活の先輩後輩、同級生との人間関係のトラブルであれば、新学期や新学年になったからといって特別大きな変化はありませんから、見込み薄といえると思います。

いじめにおいても、その原因人物と離れることが出来て登校できても、結局いじめはなくならなければ学校にはすぐに行けなくなると思います。この辺りは学校側とも慎重に話し合い、対応策を練る必要があります。

いきなり学校に戻っても周囲の目が気になる

特に明確な原因やきっかけはなく、日々の生活の中で消耗していき、気付いたら不登校になっていた場合は、心身のエネルギーを充分に回復させることが急務です。

エネルギーは徐々に回復していったものの、教室に戻るタイミングを見失っていて動き出せない場合は、新学期や新学年はいい契機になるはずです。

新学年で不登校復帰した私の経験談

私の場合はここに該当しますが、新学年が始まった段階で不登校で、一度もそのクラスに顔を出したことがない状態でしたから、新学期ではなく新学年で人間関係やクラスという枠組みがリセットされるタイミングがベストでした。

既にクラスメイトとある程度関係が築けている場合は、新学期での不登校復帰の可能性もあると思いますよ。

家庭環境や生活環境の大幅な変化が不登校の背景の場合

引っ越しや離婚、家族との死別など急激な生活環境の変化に子供が順応できずに不登校になった場合は、新学期や新学年での不登校復帰は見込み薄です。

なぜなら、新学年や新学期という大きな区切りと、不登校の生徒が抱えている問題はなんら関わりがないからです。

ただ、先程述べたように、不登校になってからしばらく休息し充分にエネルギーを溜め込んで、あとは周囲の目が気になって行動できないだけ、という状態であれば新学期や新学年はいいタイミングと言えます。

夏休み明けと不登校の関係…9月初旬に自殺が増加する闇

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非常に重苦しい話題になってしまいますが、子供の自殺が多い日付がいつか、ご存知ですか。毎日新聞にこのような記事が掲載されていました。

子どもの自殺:9月1日が最多 NPOが防止呼びかけ

記事を簡単に要約すると、子供の自殺が最も多いのは9月1日でダントツで多く、その前後にあたる8月31日と9月2日も非常に高い水準である、ということ。

リンク先のグラフをご覧いただくとわかりますが、そのタイミングだけ数値が突出しています。

夏休み明けは生活環境の変化で精神的同様が生まれやすいタイミングだと警鐘を鳴らしています。ちなみに、9月初旬以外で自殺数が多いのは4月中旬で最も少ないのが年末です。

学校にいくことは大切だが、最悪の事態を招いてはならない

当たり前のことですが、学校にいくことは子供の命に比べれば大した重要性は持ちません。

学校には絶対に行くべきだと子供を追い込み続け、その結果自ら命を断ってしまっては元も子もありませんからね。

夏休み明けに代表されるように、新学期、新学年のタイミングは生活環境は大きく変ります。精神的動揺や負担、プレッシャーなどに押しつぶされて、突拍子もない行動に出てしまいます。

学校に居場所がなく、家庭にも居場所がないと、「学校に行くか、死ぬかの究極の二択」を迫られてしまいます。それを避けるためにも、この辺りは慎重に対応しないといけません。


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