不登校解決のきっかけと再登校後の再発防止策

子供の不登校を完全に受け入れられていない親は、いつまでこの状態が続くのかと絶望的な気持ちで過ごされていることと思います。

今までに色々な書籍を中心に不登校の解決事例や社会復帰に至るまでの経過を見てきた中で感じることは、不登校になったきっかけや経緯によって回復に至るまでの道のりも違うということ。

子供のタイプ別の再登校のスタイル、再登校の際に注意すること、本人のストレスなど様々な角度から再登校を考えます。

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不登校から再登校(解決)に至るまでの経過とかかる時間

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すべての事例に共通する訳ではありません。あくまで主観であり、個人の感想ですが、突発的なトラブルや明確な原因があって急激に不登校になった生徒ほど、急に回復することが多いようです。

この場合、問題になっている部分をいかに解決して取り除くかが焦点になります。ただ、全ての問題が解決可能かというとそういう訳にもいきませんから、そういう場合は新学年などのタイミングでの環境改善、学校側の対応が必要になります。

逆に、今までに欠席が多く、不登校ではなかってけれど慢性的に問題を長く抱えてきて、完全不登校になった生徒ほど回復までの経過は緩やかです。

突発的な出来事であっても、本人のダメージが重く、心の傷が相当に深い場合は回復までには時間を要すことが多いです。

不登校は底に至るまでの経過や背景が必ずあるので、原因やきっかけによって解決に至るまでの道のりも違うと言えそうです。

不登校解決のきっかけになるのは大きく分けて2つ

不登校解決のきっかけ、というと具体的なものを求められるかもしれませんが、解決のキッカケは(抽象的に言うと)2つしかありません。

  1. 気力体力が回復し本人が勝手に動き出す
  2. 潜在、顕在問わず問題が改善された

不登校の解決は学校復帰ということで話を進めていますが、生徒によっては進学先で社会復帰する場合もありますし、学校以外の別の環境で自分を取り戻すこともあります。

しばらく不登校を続けていたけど、家庭でしっかり休んで気力体力を回復させたことで動き出す場合、あるいは担任教師の変更、クラス替え、進学などで環境が改善されて動き出した場合。

結局、不登校の引きこもりからの改善は突き詰めて考えていくと上の2つに集約さます。

再登校後の対応は慎重に…復帰を繰り返している場合の再発防止策

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学校に行ったり行けなかったり、不登校になったり復帰したりを繰り返している場合もあります。全く登校できない生徒に比べれば、登校の意思があること、それを行動に移せていることが注目ポイントです。

その生徒がなぜ学校に順応できなかったか。なぜ継続出来ず、再発を繰り返すのかを冷静に見極め、対応しなければいけません。

そもそも本人の心身のエネルギーが充分に満たされておらず、学校に行ってはすぐに充電切れ、行っては充電切れを繰り返している可能性もあります。

本人の状態がしっかり整っていない状態だったからなのか、あるいは学校側の受け入れ体制が整っていなかったのか、最初から完璧にこなそうとして息切れしてしまったのか、色々な可能性があるはずです。

親の目には見えない、子どもに待ち構える再登校の現実

親は学校に戻ることを希望している人も多いでしょうし、なんとか再登校のキッカケを探っていると思います。

ただ、子供は再登校をした日に待ちかまえているであろう現実を冷静に受け止めています。また、満を持して再登校をしたのに、思わぬ現実を目の前にして途方に暮れることもあります。

再登校したその日、学校で子供の身に起きていること

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久々に学校に戻れば、同級生もそれに気づきます。よく聞く事例ですが、同級生に何気なく「(いつも休んでいるのに)今日は何で来たの?」と聞かれてグサッと傷つく、ということも。

あるいは、久々に学校の戻って人間関係や友人関係のバランスが以前とは違っていたり、自分と仲が良かった友達が別の友達と仲が良かったり、クラスの決め事がわからなかったり戸惑うことはとても多いです…。

学校に行けていなかった期間が長いほど、環境の変化も大きいですから、最初はどうしても孤立しがちになります。教師のきめ細やかな対応は必要ですが、つきっきりという訳にも行きませんので、子供にある程度の我慢も求めなければいけない。

そのために、子供に充分な気力と体力が備わっていない限り、再登校を果たしても続かないという状態を引き起こしてしまいます。

そうなると、また自分はダメだったと自身を失い、余計に塞ぎこむという悪循環です。

再登校のスタイルも子供の性格が出るので、それに合わせて対応を

再登校に至るまでの経緯と、どのように順応していくか、これは結構子供の性格が出ます。どれが良くて、どれが悪いという訳ではなく、どういうタイプなのかを見極めることが必要です。

大きく分けると、徐々に慣れていくタイプと、最初から完璧に復帰するタイプの2つです。

徐々に再登校して順応していくタイプへの対応

一つ目に、いきなり教室復帰は無理だけど、保健室登校や別室登校で徐々に慣れていき、勉強も徐々にこなしていくマイペースなタイプです。

教室復帰もいきなり完璧にではなく、出れる授業には出たり午前中だけ、午後だけなどのスタイルで進めていきます。

私の場合は、復帰してからしばらく行ったり行かなかったりを繰り返していて、遅刻や欠席の数は多かったです。

私の再登校後は周囲の目や声を気にせず、自分のペースを守り通すことで精一杯でしたが、本人が望み、学校側が了承すればもう少し計画的にやる事も出来ます。

リハビリ出社ならぬリハビリ登校計画

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本人の意志を確認しながら、1ヶ月~2ヶ月ぐらいの期間で計画を立てていきます。病気明けの社会人がよくやる、リハビリ出社ならぬリハビリ登校のイメージですね。

今月、今週、今日と細かく負担を分けて、徐々に負荷を増やして慣らしていきます。そうすることで、環境の変化に慣れやすく、自分への自信も少しずつ取り戻せていきますから。

本人が「今日は調子がいいから残る」と言ったとしても当初の予定通りに帰すこと。また、「今日はもう少しやっていこう」などと学校側や親がそれを求めないこと。

当初の計画と約束は必ず守る。子供にとって自信を少しづつつけていって、負担をかけすぎない範囲で、こなすこと。

ちょっと物足りないなぁぐらいを繰り返していった方が、後々の順応はしやすいので、周囲が求め過ぎないこと、本人が臨んだとしても負担を一気に増やさないことが大前提です。

再登校から完璧に復帰したい生徒

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二つ目に、入念な準備と決意と共に満を持して復帰するタイプ。

復帰後も皆と変わらず完璧にこなそうとする傾向が強いようです。責任感やプライドが高い生徒に多いかもしれません。

不登校から再登校を果たしても、緊張と疲労の中でなんでも完璧にこなそうとする分、最初は学校に戻れていても途中で息切れしやすい傾向にあります。

本人が望んでいなくても、周囲がそれを無理強いしてダメになってしまうこともあるでしょう。朝からの登校、授業に部活まで最初から完璧に、というのはちょっとハードルが高い。

本人は学校に行く意思を強く持っているので、まずは継続して出席できることを最優先に。本人はアクセル全開の状態なので、周囲の大人が代わりにブレーキを踏んでやるぐらいがいいと思います。

これらすべてが上手く噛み合っての再登校

不登校の生徒によって負担に感じる部分、その程度は違いますが、これが再登校の現実です。親は「早く学校に!」という意思ばかりが先行してしまって、この辺りの現実に目が向きません。

完全につきっきりという訳にも行きませんが、出来る範囲での協力はしてあげましょう。子供が学校に戻るという強い意思があるなら、なおのこと。


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