不登校の小中学生を持つ父親に伝えたいこと

そもそも子供を一人の人間、人格として認めていない父やがいます。何を言っても、「子供だから」「子供のくせに」と見下した言い方や対応をしていて、子供の人格を尊重していないケースです。

厳しい社会環境の中で揉まれている父親からすると、甘えたことや現実離れした絵空事を言う子供、わがままを言いたがる子供に腹を立てることもあると思います。

しかし、それにいちいち「大人の立場」からバッサリ否定していても、しょうがありません。時に同じ目線に立って、共感してあげることも必要です。

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小学生・中学生の不登校と父親の存在


学校に行かなくなった日」という本は、不登校経験のある女性が自身の体験をまとめたマンガです。その中に、父親という存在への恐怖や得体のしれない不安が生々しく描かれています。

ちなみにその父親は虐待や暴力は一切なく、昔ながらの口数の少ない寡黙な父親です。しかしそれでも、一歩間違えると父親の存在そのものが恐怖となる。

幼い時のトラウマや何気ない暴言が積み重なって、こんなにも子供の人生を左右してしまうのか、と恐ろしくなったほどです。

この本に登場する父親は、大人にとってみれば何気ない言動も、子供にとってみれば精神的虐待だったのかもしれません。そもそも子供を一人の人間として認めていないような、そういう言動です。

父親に自分の存在を認められていないと感じる子供

私も経験があるのですが、自分が何か意見を言ったり主張したりすると、よく父親に否定されました。

「子供のくせに」「社会の事を何も知らないくせに」という見下した態度はありありと見受けられて、子供の自分は子供である限り一切認められないんだろうな、という諦めの境地です。

確かに、40代~50代の男性は社会で揉まれてストレスは最高潮です。いつでも気が張っていて、その緊張が緩む暇はありません。心の余裕がない状態です。

そんなときに、社会経験が乏しい子供の「わかったようなものの言い方」をされると、カチンとくるのはよくわかります。

しかし、その有無を言わさずバッサリ否定された時の、なんともいえない腹立たしさとショックは今でもハッキリと覚えています。

それが続くと、何を言っても否定されるだろうと諦めて、心を閉ざし、関わり合いを避け、結果溝は深まるばかりです。

父親が意図した一言と、それを受け取る子供の感情のズレ

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何か、自分の存在そのものを父親に認められていないような、バカにされているような気がしてしょうがないんです。

自分の立場からはこう思うという意思表示をしても、父親はすぐにその意見が正解か不正解かの基準でバッサリ否定されるからです。時にその意見そのものをバカにして笑うことすらあるでしょう。

ただ、話を聞いてほしいだけだし、「そうなのか、お父さんはこう思うけどな」とかなんとか、自分の意見を認めてくれた上で上手く言ってくれればそれで子供の気が済むのに、です。

ストレスが多いのはわかりますが、あまりにも父親は心に余裕がないのがわかるので、少しでも気に触るようなことを言うとまた同じことの繰り返しです。

結局、子供にとってみての父親は「触らぬ神に祟りなし」となってしまいます。

成人後はその確執やわだかまりは時と共に解消されましたが、こういう問題を抱えている家庭は案外少なくないんじゃないかなぁと思います。

父親は子供にとって見える世界を尊重してあげてほしい

父親にとっての世界と、子供から見える世界は全く違います。そもそも、子供と父親の見える世界が同一なはずがありませんし、同一である必要もありません。

しかし、父親が見ている世界こそが唯一の正解でもないんです。子供にとって見える世界もそれはそれで一つの世界です。子供の考えも、尊重されるべきだと思います。

子供は子供で学校生活でいろんなストレスを抱えているし、色んな葛藤を抱えています。それを「子供のくせに、そんなことでそうする」と家族にバッサリ否定されると、言い知れぬ悲しみと絶望感に襲われます。

自分はこの世の中に存在している意味ってあるのかな、と。

少し心の余裕を持って、子供に目線を向けてほしい

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子供が不登校になっている原因は様々ですが、子供なりに「お父さん、もっと自分を見て」というSOSだったとしたら、どうでしょうか。

子供は学校に行きたくないと言っていても、自分から望んで不登校になっている訳ではありません。行けるなら行きたいし、行くべきだとわかっているけど、なぜか行けないんです。

その理由は自分でもよくわからないことだってたくさんあります。私もそうでした。原因は何だ?理由がないなら学校へ行け!と厳しく言われても、なんで学校に行けないか自分でもよく分からないので、子供は涙が溢れ出てくるだけ…。

社会的な厳しさを子供に教えるのは大切ですが、厳しいだけではだめです。父親だって不登校の当事者です。

一緒に手を取り合って、互いを尊重し、平和的に乗り越えられる方法を一緒に探してあげてください。何も、厳しくすることだけが唯一の方法ではありません。


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