起立性調節障害でも通える具体的な高校を知りたいんだけど、どうやって探せばいいかわからない。
この記事では、起立性調節障害を抱えながらでも通えそうな高校を探している中学生とその親、あるいは全日制高校に在学中ながら起立性調節障害のために通信制高校など他の高校に進路変更を検討中の生徒とその親を対象に、
- 起立性調節障害でも入学できて
- 3年間キチンと通える高校
を具体的な個別名を挙げて紹介をしたいと思います。
この記事で紹介しているのは全て通信制高校です。週に何日、いつどの時間帯に登校するかを自分で決めることができ、なおかつ全国各都市にキャンパスがある主要な通信制高校5つを抜粋したので、ぜひ起立性調節障害の高校選びの際に役立ててください。
起立性調節障害でも通える!朝起きれない生徒に向いてる高校5つ
まず5つの高校名を先に挙げておきます。
- 第一高等学院高等学校
- 飛鳥未来/飛鳥未来きずな高等学校
- NHK学園高等学校
- N高等学校
- ヒューマンキャンパス高等学校
今から紹介する上の通信制高校5校は、いずれも起立性調節障害で満足な学校生活も遅れていない生徒でも入学でき、3年間きちんと通えて卒業を目指せる高校です。
また、私の経験上、起立性調節障害であれ定期的に学校に通学するコースの方を選ぶのが得策です。
なぜなら、定期的な通学は社会的な繋がりを実感でき、生徒の社会的な孤立を防ぐ役割があるからです。さらに、通学型の方が中退率も低い上、生徒本人の将来、あるいは情緒面の成長にとってもやはり有用であると感じているからです。
起立性調節障害の病状が酷い生徒を考慮し、年に一度のみの集中スクーリングを行うコースがある高校は念のため明記していますが、紹介の中心は通学を主としたコースであることに留意してください。
ちなみにここで紹介している高校は、全て「ズバット通信制高校」というサイトで無料で一括資料請求できます。1つでも気になる高校があれば、各高校紹介の下にリンクを設置したので、リンク先のサイトにて資料請求をしてみてください。
第一高等学院高等学校
日本全国52ヶ所にキャンパスがある日本最大規模の通信制高校です。
第一高等学院はもともと大検予備校で、私も以前はここに通って大検を取得しました。私が在学中か、学校を離れてから通信制課程が中心になっていき、今ではこちらがメインになっているようです。
日常的な通学を行うのはキャンパスコース(標準コース)と本校通学コースです。
キャンパスコース(標準コース)は週に何日登校するかを自分で決めることができ、体調や学習計画に合わせて自分のペースで登校できます。このコースは全国37ヶ所のキャンパスで対応。
本校通学コースは兵庫県養父市、茨城県高萩市にある2つの本校に通うコースで、こちらも登校ペースは自由に決められます。
登校ペースを自分で決められる点だけでなく、各キャンパスで100人~350人程度の在籍者数がおり、少人数制の授業やクラスを採用しているため、アットホームで友達もできやすいのが魅力です。
学力に不安があれば個別指導のコースもありますし、他の通信制高校よりも受け入れ体制が多彩で、いろんな生徒を受け入れてきた安心感もあります。
いろんな生徒がいるので、いろんな価値観を許容でき、学校行事も豊富だし、中学校で充実した学校生活が送れなかった子供でも、第一高等学院なら青春を取り戻したい生徒にも人気の通信制高校です。
第一高等学院の標準(キャンパス)コースに対応している39ヶ所のキャンパス
札幌・秋田・盛岡・仙台・郡山
宇都宮・高崎・埼玉・柏・千葉・秋葉原・四ツ谷・立川・町田・横浜
新潟・長野・富山・金沢・甲府・静岡・浜松・名古屋・豊橋・四日市
京都・奈良・大阪(難波、梅田)・神戸・姫路・岡山・広島・松山・小倉・博多・熊本
これに本校通学コースとなる兵庫県養父市にある養父本校、茨城県高萩市にある高萩本校を加えて合計が39校。
※純粋な通信制課程にプラスして専門領域の勉強もできる、ペットや芸能、美容、スポーツコースやデザインやプログラミングを学ぶコースなど、全部で13のコースがあります。
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飛鳥未来高等学校/飛鳥未来きずな高校
第一高等学院と雰囲気が似ているアットホームな通信制高校です。飛鳥未来高等学校と飛鳥未来きずな高校と、運営母体は同じであるものの、別の高校として全国に20ヶ所の拠点がある高校です。
週に1日以上登校するのはベーシックコース、スタンダードコース(毎週ホームルームあり)、週3登校(3DAY)コース、週5登校(5DAY)コース。週5コースは起立性調節障害の人には厳しいと思うので、それ以外のコースを選ぶことになると思います。
この学校は行事も多いし、心理支援はもちろん生徒1人に担任が必ず1人つくので、生徒の面倒見が非常に良いです。運営母体がもともと専門学校を展開している所なので、通信制高校在学中は専門の勉強もでき、卒業後には同じグループの専門学校に入学することも出来ます。
専門分野は美容師、美容、医療事務、スポーツ、福祉や保育などの授業も履修できるし、大学進学に特化したコースもあり。在学中に幅広い分野に触れることができるので、高校の勉強をしながら具体的な進路を考えるいいキッカケになるかと思います。
飛鳥未来高等学校のキャンパス一覧
札幌、仙台、池袋、綾瀬、千葉、横浜、名古屋、奈良、大阪、広島、福岡
飛鳥未来きずな高校のキャンパス一覧
登米(宮城)、札幌、大宮、小田原、立川、お茶の水、名古屋、神戸、沖縄
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NHK学園高等学校(日本放送協会学園高等学校)
あのNHKが運営する通信制高校で、パソコン、テレビ、ラジオでのNHK高校講座をフル活用。在籍生徒数は全国で約4,000人です。
毎週、水・木・金の週3日通学する登校コースは、国立市にある東京本校しか対応していません。しかし、月に1~2回のスクーリング(登校)をするベーシックコースであれば、全国33ヶ所で行われており、最寄り地域から入学できます。
通学は月に1~2度と頻度が少ないので通学の負担は最小限で済みます。運動会や球技大会、学園祭などの学校行事もありますし、学費が安いのも魅力。
注意点としては、スクーリングの日は午前中から登校しないといけない日が出てくることですが、起立性調節障害を抱えていることを入学前にガイダンスや説明会で学校側と相談しておくと良いです。
月に1~2回しか登校がないので、普段の勉強以外の余った時間を何に有効活用するかも一緒に考えておきたいですね。
NHK学園高等学校・ベーシックコースのスクーリング会場
北海道(北見、札幌)、青森市、秋田市、盛岡市、仙台市
東京(国立市、墨田区)さいたま市、新潟市、千葉県(八街市、我孫子市)、前橋市、横浜市
静岡市、金沢市、岐阜市、愛知県(名古屋市、豊橋市)、宇治市、大阪府(大阪市天王寺、豊中市)、神戸市
岡山市、広島市、松山市、福岡県(福岡市、北九州市)、諫早市、熊本市、宮崎市、鹿児島市、那覇市
※通学はせず、年間4日間程度の集中スクーリングを行うネット学習コースもあり。
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N高等学校(学校法人角川ドワンゴ学園)
東京本校(代々木)、大阪校(心斎橋)、横浜、千葉、大宮、名古屋の全国6ヶ所の中から最寄りのキャンパスに通学するキャンパスコースがあります。通学は週に1回、3回、5回のコースがあり、プログラミングや大学受験など専門性の高い勉強もここで出来ます。
N高等学校の運営母体はカドカワ株式会社、株式会社ドワンゴです。ザ・テレビジョンやファミ通などの出版業、ニコニコ動画などのインターネットコンテンツに実績のある会社が母体なので、プログラミングを中心にインターネットを最大限に活用した新時代の通信制高校というのが売り。
2016年4月に開校したばかりですが、開校2年目で生徒数は既に3,782名。これは通信制高校の開校初期では異例の数字です。
起立性調節障害にとってのN高等学校
起立性調節障害の生徒にとってみれば、通学頻度を自由に選べる点はもちろん、学校そのものがネットを最大限に活用するような”最近の価値観”の学校です。
全日制高校のような出席重視とか、気合や根性、上下関係、偏差値至上主義など日本的な古臭い価値観に縛られず、個人を尊重する環境でのびのび学べるという点でも、こういう新しい通信制高校は魅力的だなぁと思います。
新しい学校なんで、校舎も設備も最新鋭。最寄りにキャンパスがなければ、年に1度、全国11ヶ所で行う集中スクーリングに参加するネット学習コースもありますよ。
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ヒューマンキャンパス高等学校
こちらも専門学校が母体の通信制高校で、幅広い専門領域の勉強ができます。ここはもちろん通信制高校なんですが、高校卒業資格を取れる専門学校と言う方がイメージに近いぐらい。
通信制課程の勉強は週に1日~5日通う通学コースが基本型。これに専門領域の勉強をプラスしたい人は、自分で付け足していく、というイメージの学校です。
専門領域はデザイン、美容、ネイル、ファッション、スポーツトレーナー、メディカル、保育、ペット、声優、モデル、タレント、ダンス、アニメ、イラスト、ゲーム・アニメ、英語、ブライダルなど、その他も含め全部で4分野27コース。
もちろん、専門領域の勉強はせずに通信制高校の勉強のみを選択することも出来ます。起立性調節障害の生徒は体力的にハンデがあるので忙しすぎる学校は厳しいでしょう。しかし、どれか特定の分野に強い関心がある場合は相性が良いかもしれません。
ヒューマンキャンパス高等学校のキャンパス41ヶ所
札幌、旭川、室蘭、苫小牧、仙台、宇都宮、高崎、大宮、柏、東京高田馬場、新宿、秋葉原、立川、横浜
新潟、湯沢、魚沼、十日町、佐渡、富士河口湖、静岡、浜松、名古屋、四日市、大阪、なんば、京都、神戸
和歌山、広島、岡山、徳島、高松、高知、北九州、福岡、熊本、宮崎、鹿児島、那覇、名護(沖縄)本校
※年に数日間のスクーリングがある一般通信コースもあり
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まとめ
いずれの通信制高校も起立性調節障害の受け入れ先として信用でき、体調面を考慮しながら3年間通えるコースがある学校たちです。
5校それぞれの特色がありますが、やはり生徒本人がその学校に対してどのように感じるかがもっとも重要です。そのために、資料を請求し、少しでも多くの具体的な情報に触れ、学校見学で雰囲気を掴んで、志望校を選ぶことが重要ですね。
起立性調節障害の生徒の3人に1人は通信制高校に進学する時代です。全日制高校からの転校も含めればその数字はもっと増えるはずです。どのような進路を取るにせよ、起立性調節障害を抱えながらの高校選びの際は、通信制高校の情報を積極的に収集しておくことをオススメします。
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