中学生で不登校だった子供の高校進学は高校中退・留年を見据えておく

今子供が中学生で不登校。その子供をなんとか高校に行かせてやりたいとやっきになるのは当然ですが、経験上、高校進学後の中退と留年もある程度は考慮しておいた方がいいです。

それは子供自身もある程度考慮しておくに越したことはありませんが、この場合子供本人よりも親の方です。

なぜなら、子供がどんな状況になる可能性があるかを事前に頭に入れておかないと、直前になって慌てふためき、子供との関係を壊しかねないからです。

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不登校の中学生を持つ親は高校進学後の中退や留年も考慮しておいた方がいい

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中学の時に不登校だった子供は高校にかける思いも人並み以上に強いです。また、親自身も同じ。

不登校は定義上「出席日数が30日以上」という基準があり、年間通してどれぐらいの欠席があるかはかなり幅があります。

例えば、年間通して週1ペースの欠席と、半分ぐらいの欠席と、全欠席とでは状況が異なります。

これらの出席状況で高校進学後にどうなるかの統計は得られていませんが、いずれにしても高校進学後に同じような欠席ペースでは進級は難しいという現実があります。

親がまず理解しておきたいのは、直近の中学3年生時の欠席状況を振り返って、同じペースの出席になってしまうと高校でも中退や留年という問題に直面する可能性がきわえて高いという事。

高校に進学したら不登校がすべて解決とか、終わり良ければ総て良しですべてが清算されるわけではありません。

人間は連続的な時間軸の中に生きている以上、過去の特性はすぐには変えられないからです。

子供が起立性調節障害だった場合

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また、子供が起立性調節障害の診断を受けていて、今なお症状に悩まされている場合においてはより注意しなければいけません。

なぜなら、症状が重くなれば必然的に学校に通える可能性が低くなります。

また自律神経は精神的な負担が大きくかかわってきますから、環境の変化と適応までの負担で症状が重くなることも十分にあり得ます。

〔参考記事〕

起立性調節障害の全日制高校進学

起立性調節障害の高校生の中退・留年

起立性調節障害の季節要因:季節の変わり目に再発・悪化

不登校から高校に進学したときの子供の心情

不登校だった中学生が全日制高校に進学したとき、子供はどんな心境になると思いますか。

ふがいない過去と決別し、新しい自分と”普通のことをやれる人間に”なるために、この高校に賭ける思いで高校に入学しています。

なかには、親に無理やり入れられて望まないまま入学を迎えた場合や、十分に心身の休息が得られないまま高校に入学してしまっているケースもあります。

ただ、中学でほとんど学校に通えておらず、その現状をなんとか変えたいと真面目に考えている子供は多いですし、ある意味崖っぷち・背水の陣で高校入学を迎えていることがほとんどです。

不登校からの大学受験:有名大学進学へ

高校で再び不登校で留年、もしくは中退したときの子供の心情

このような心情で迎えた高校入学からしばらく時間が経過すると、思いがけず高校でも不登校になる可能性があります。そのとき、子供はどんな心情でしょうか。

  • 自分は親を振り回し、迷惑をかけるだけのクズ人間
  • とうとうここまで落ちぶれてしまった
  • 高校を辞めてしまって自分の人生は完全に詰んだ
  • もうこれで自分の人生は終わった

などなど、高校を中退した子供はとてつもなく悲観的に物事をとらえます。

なぜアンタにこんなことが分かるかって?私が高校を辞めたときにマジでこう思ったからですよ!

結局何が言いたいかというと、中学で不登校→背水の陣で高校入学→高校で再び不登校→中退という流れで来ると、とてつもなく精神的ダメージが大きいという事。

この状況になった時、親が必要以上にあせって厳しい言葉をかけ続けると状況は悪化の一途をたどるだけです。

このときに、どれだけ冷静に子供の状況を把握し、対応を取れるか、子供の気持ちをどれだけ汲み取ってやれるかは大切です。

そのために、高校入学以前にこのことを頭に入れておいた方がスムーズですよ、ということ。

もし高校で問題なく卒業まで来れれば単なる杞憂で終わりますし、ある程度は考慮しておいて損することはない、というのが持論です。

留年で一つ下の人と一緒に授業を受けられる人は少ない

高校で留年した場合、一つ年下の人と一緒に授業を受けたりするのも中退と同じく精神的な負担がとても大きいです。

留年しても学校に残り、1年遅れで卒業できる人はかなり少数派ではないかと思います。

私が実態を知らないだけかもしれませんが、留年すればかなりの割合の人がそのまま中退するというケースが多いように感じます。

中退から進路変更をしても子供の気持ちはすぐには切り替われない

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また、高校中退したからと言って次の進路をすぐに決めなければいけないと慌て急ぐ必要はありません。

むしろ、一度ゆっくり休養してもいいですし、色々な学校の資料だけ渡しておいて、親だけ見学に行って話をしてみるだけでもいいでしょう。

先ほど述べたとおり、高校を中退した子供は思いのほか精神的に大きなダメージを負っていますから、その傷が癒えないまま次の進路を急いでしまうと逆効果になるからです。

いずれにしても、次の進路はすぐに決めなければいけないという前提を一度取っ払い、子供自身がどうしたいかを尊重することです。

子供には一切その気がないのに、親だけ先走って全て決めてしまっても、何の意味もありません。

→ 高校での不登校で留年と中退が決まった時の次の進路選び

本人がその学校を欲さない限り、残念ながら意味は無い

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親は「親が正しい道を用意してあげるのは当たり前のこと」と思うかもしれません。

しかしそれは、親のあなたが勝手に正しいと思っている道であって、その道が本当に子供にとって正しいかは全く別問題だからです。

親は子供に対し、進路を急ぐのではなく、「今すぐ決める必要はないが、いつかは自分が決めなさい。あなたがその気にならないのに、親が勝手に決めても意味がないから」と本人に説明するのが良いと思います。

その責任を子供自身もしっかり逃げずに自覚しなければいけません。

ちなみにこれら一連のやりとりは私と私の両親の間で実際に行われたものです。

このやりとりがあって、自分でいろいろと考え、自分ひとりで学校に見学に行き、自分の進路を自分で決めることが出来たからこそ、今の自分があると思っています。


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