不登校が長期化した場合に、勉強をどうするかという問題が出てきます。特に高校受験を控えた中学生の勉強では、不登校が長期化した時に大きな心配となります。
そこでなんとか勉強のサポートをお願いしたいということで、家庭教師を頼む親御さんも多いです。その際に、一般の家庭教師でいいのか、それとも特別に不登校対応を行ってくれる家庭教師のほうがいいのか、そもそも不登校対応の家庭教師がいるのかという問題が出てきます。
大手家庭教師派遣会社では不登校対応のところが多い
ネットで検索した時に「不登校対応の家庭教師」を売りにしているところや、対応可能であることを全面に出している家庭教師派遣の業者がたくさん見つかります。
対象となる子供が小学生か中学生か、小学生なら低学年か高学年かによって家庭教師に求めたい内容も微妙に異なると思います。
不登校対応の家庭教師を頼むなら不登校経験者が望ましい
もし可能であるならば、不登校対応のためにお願いする家庭教師は、過去に不登校を経験した人のほうが望ましいでしょう。それも、子どもと同年代の時に不登校状態だった人であれば理想的です。
何故かと言うと、やはり子供の気持ちをわかってくれる強力な味方になってくれるからです。子供は自分が不登校になったことで孤独になったり、疎外感を感じたり、自分は普通じゃない、ふつうのコトが出来ないダメな人間という強烈な劣等感を感じています。
そういった子供の心情を理解してくれる人のほうが打ち解けやすいという訳です。それに自分は特別じゃないとか、先生も過去にそうだったけど立派になっている姿を直接見ることが、子供にとっての救いとなることが期待できます。
不登校経験者の家庭教師は思った以上に探しやすい
両親としては意外に思うかもしれませんが、不登校経験のある家庭教師は案外探しやすいです。(地域によって差があるので、地方では若干苦労するかもしれません。都市部で見つけるのはさほど難しく無いと思います)
何故かと言うと、不登校経験者はその経験を踏まえて教育に関心をもつ人が多いからです。自分の経験を活かしたい、子供の味方になってあげたいという優しい心を持った人が多いため、大学に進学して家庭教師をしたり、あるいは教育関係や現場の仕事に就くことが少なくありません。
このような事情があるため、すぐに見つからなくても根気強く探すこと、そして子供との相性を確認することが望ましいと言えます。
家庭教師を探す場合はネット検索か地域のチラシ、広報誌、不登校支援の団体や機関からの紹介など様々な方法があります。インターネットでも地域名を入れて複合語で限定させてから検索するとヒットしやすいかと思います。