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理由がない・分からない不登校の正体【経験談】

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不登校には小学生、中学生、高校生と様々な年代で各々に背景がありますが、特に中学生年代に多く見られるのが原因不明の不登校です。

 

親は子供に学校に行けない理由や行きたくない理由、原因を問いただしますが、特にこれといったものはない模様。だったら学校に行きなさい!と言いたくなるでしょうが、このケースは意外と多いのが実態です。

 

私自身、中学校の時に不登校になったのもこれとまったく同じです。原因がありませんでした。でも今になってその原因不明の正体がなんとなく分かります。

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理由がない&わからない不登校?原因不明の実態

原因と理由なき不登校の特徴として、以下の様なものが挙げられます。

 

  • いじめじゃない
  • 嫌いな人がいる訳でもない
  • 特別何かきっかけがあった訳でもない
  • なぜ学校に行きたくないか本人でもわからない
  • でも体がいうことを聞かず不調がある
  • 学校に行こうとすると体が強い拒否反応を示す
  • 明日は行くと言いながら朝になると起きれない
  • 結局、学校に行けない

 

本人としてもどうすればいいかわからず、親としてもどう対応すべきか、学校の友人達や教師たちも困惑するのも特徴です。

家庭内は大混乱です。

友人もそこそこいますから心配してくれるものの、それがまたプレッシャーとなったり、とりあえず行くと言いながら翌日になると結局学校には行けなかったりします。

 

こういった不登校は怠慢やサボりではないか?という疑念

 

こういった子供の姿を見ていると、結局子どもが学校に行けないのは単なる怠けでサボりではないか?と言う疑念を持つでしょう。

最初のうちは無理矢理にでも学校に行かせようとしますが、どうしても引っ張ろうが叩こうが、取っ組み合いになろうが子供は一向に動きません。

 

サボりや怠慢かどうかは以下の項目がチェックポイントになります。子供を見ていて、当てはまるかどうかを素直に偏見なしで確認してみてください。

 

  1. 学校に行けていない今の状態に対して強い罪悪感を感じていますか?
  2. 本来は学校にいくべきだと本人が感じていますか?
  3. 本人はこの状態を苦しんでいるように見えますか?

 

もし、3つともYESであれば間違いなくサボりではありません。

 

不登校には無気力型や非行型など様々なタイプがありますが、この項目に全て当てはまるのであれば少なくともサボりではありません。

学校に行きたくても行けず、しかも行けない理由と原因が自分自身でもわからない状態に本人が一番戸惑っています。行きたくても行けないといのはおそらく経験者にしかわからないと思います。だって本当に、行けないんだから!

 

この状態の子供に「幼稚園や小学校低学年の小さい子供でも学校に行っている」などと言葉を掛けるのは子供の心を追い詰めて苦しみをふくらませるだけ、まさに百害あって一利なしです。

 

→ 【経験談】不登校への親の対応【完全版】

 

原因なき不登校の実態=心身のエネルギーが完全に枯渇

 

原因不明の不登校の正体は、小さいストレスとその対処を続けてきた結果の心身のエネルギー切れです。日々補充してきた充電が完全に切れた感じに近いです。

学校の通学に授業に勉強に部活に塾に受験、そして思春期の友人関係、好きな人への恋心、クラスの行事などのめまぐるしい学校生活の中で、芽生える自我と周囲との調和などに消耗しながら一生懸命対処してきた結果、気付いた時にはエネルギーを完全に使い果たしてしまった状態に近いでしょう。

 

なにか明確な理由がないのに学校にいけなくなるのはこういった背景があるからだと思います。

こういう背景が長期間にわたって積り重なり、最後の最後は「え?そんなことで?」という拍子抜けするようなことがトドメになったケースも多いです。少なくとも私はこのタイプでした。

 

明確な理由と出来事、原因は見当たらないのですが、心身に負担をかける小さな出来事の連続の結果、緊張の糸がぷっつり切れて完全ダウン、これが原因不明の理由なき不登校の正体です。

 

個人的な経験談を含めた更に詳しい内容は「中学生高校生は原因が本人にも分からないことも多い」でも紹介しています。

 

校門をくぐれない、教室に入れないのもエネルギー不足

言葉で言い表すのは非常に難しいですが、行動を起こすためのガソリンが足りていない状態に近い。電車や車など、機械を動かすときに一番エネルギーが必要になるのは動き始めの時です。

動き始めてある程度軌道に乗ると楽ですが、最初の始動には多大なエネルギーがどうしても必要になります。

そのエネルギーが完全に枯渇しているので、行動を起こすつもりでいても思うように体は動かないし行きたくても行けないのです。

 

こういった、「やろうと思っていても出来ないこと」が続くと、自分に対する自信をどんどん失っていっていきます。

その結果自己嫌悪をしたり、自己否定したり、物凄く強い劣等感に悩まされます。自殺願望を持つ子供も実は相当に多いです。

 

自分は普通ではない、何故学校に行けないのかとどんどん悩み苦しみ泥沼にはまっていってはさらにエネルギーを消耗するという悪循環にはまっていきます。

 

親は正論を言う前に不登校と子供の葛藤を知ろう

 

知識ないままに偏見を言っても仕方ありません。まずは目の前の現実を受け入れた上で正しい対策を練るのが一番です。

子供にとって紛れも無く重要な事は、学校にいくことではありません。親にとっての大事なことも、学校にいくことではありません。

→ 【経験談】不登校の子どもに対する親の対応と接し方【完全版】

最も大切なことは、子どもが笑顔で幸せに毎日を送れる日々を取り戻すことです。学校に行きさえすれば問題は解決するんだから無理やりであろうが強引であろうが子どもが学校に行きさえすれば全て済む話だと思っているのであれば、それは親のエゴに過ぎません。

 

まずは目の前で苦しんでいる子どもの状態を正しく理解し、受け入れることがスタート。

まずは不登校のことを正しく理解しましょう。そして、子どもと一緒にその状況を脱出するために協力しましょう。

 

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