不登校の原因が親の教育や家庭環境にあるケースと特徴

私は基本的に不登校の原因は母親の責任ではないという考えの持ち主です。

また、家庭環境が絡むことは合っても、それは考えられる原因の一つに過ぎずそれだけが要因ではないと思っています。

ただし、不登校と引きこもりは親の責任ではないが、大人になっても引きこもりが続いてしまわないために親の対応は重要だと思っていて、そのために不登校というタイミングで親子関係をより良くメンテナンスする、というのが私の考えです。

しかし色々な書籍で不登校、家庭内暴力の事例を見ていくと、「これは親の教育が原因と言わざるをえない」というケースも稀にみます。一般的な考えからすると非常に極端な教育で、私のような世間知らずからすると「こんな教育をしている家が世の中にあるのか」と驚いたこともあります。

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不登校の原因は親の責任?親のせい?教育方針と家庭内環境が絡むケース

ひきこもり/不登校の処方箋―心のカギを開くヒント

私が不登校は親の責任を否定しきれないと思うようになったのは「ひきこもり/不登校の処方箋―心のカギを開くヒント」という本を読んだ時でした。

この本に書かれている不登校を経験した本人の話も含み、いろいろな事例が紹介されていました。幼い頃からの超エリート教育、体罰、学歴至上主義、愛情不足、姉妹兄弟との極端な比較…。

また、印象深かったのは子供がいじめを受けていて、学校の先生に訴えても状況が改善せず、子どもが勇気を振り絞って母親に相談したものの、「気にしなくていい」と何の打開策も取らなかった結果、子供は不登校になり引きこもりに。

そして家庭内暴力をふるうようになり、さらに復讐心に燃えた子供は同級生から受けたいじめによる暴力を、そっくりそのまま母親にぶつけるようになったという話です。

親への復讐と確執

親の教育が極端というのも抽象的ですが、子供が親に対して復讐心を持っているケースが多く見られました。

自分が幼いころにされてきた理不尽な暴力を思春期になってから逆にやり返すという事例です。

あるいは、幼い頃から自分が求める愛情を注いでくれず(親は親なりに愛情を注いでいたと思いますが、それは決して子供が求めるものではなかったのでしょう)、大人になってから冷静に考えると、「自分が不登校になったのは親に愛されていなかったから」というのもあります。

また、親のそばで暮らしていると心身症による体調不良がどんどん出てくるけど、一人暮らしを始めてから一切なくなったとか、また実家に戻ると調子が悪くなるとか。要は親子間の関係が破綻してしまっていて、愛情とか教育云々の話をすべて通り越したところに問題が合ったというケースも有るようです。

姉妹や兄弟との比較で、幼い頃から傷ついてきた人もいます。母親が一人っ子だったゆえに愛情の分け方がわからない事情もあるでしょうか。

兄弟や姉妹の中で誰が一番母親から愛されているのかばかり気にって、少しでも親の気を引こうとしてきたが、結局親には邪険に扱われただけだったとか。

エリートの道を行くはずが私立中学進学後に不登校

中学生の頃から不登校で引きこもりになっていく中で、私立中学に通っている人の話もよく聞きます。

もちろん私立中学そのものを否定するつもりはありません。

ただ、(偶然かもしれませんが)不登校の事例で出てくる、エスカレーター式の私立中学入学後に問題が起きたケースでは、(一般庶民にすぎない私から見ると)かなり子供への教育が極端な事例を多く見ます。

行き過ぎた学歴至上主義で子供の生活を縛り付け、子供の意思よりも世間体と親の意向ですべてを決めてしまう。

偏差値やテストの点数で子供への対応を180度変えたり、愛情の分配を理不尽に変えたり、時に理不尽な体罰も厭わない…。

世間体のことばかり気にして、子供の心を置き去りにし、大人の都合による教育、あるいは損得感情中心の超合理主義による教育だったり。

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それが全て悪い訳ではないのですが、人生経験豊富な大人と子供ではモノの感じ方も感情もやはり違います。

結局、子供が心から幸せになってもらうことよりも、親が考える理想の姿にさせることの方が優先順位が上になってしまっているのかもしれません。

このような大人目線を基準にしすぎた対応ばかりでは、子供は寂しくてしょうがないのも頷けます。

子供の心を置き去りにしていないか?子供への愛情は子供が感じなければ無意味なもの

子供が欲しがっている愛情と、親が注いでいる愛情が食い違っているケースはどの親子にもあることだと思います。

親は愛情を存分に注いでいるつもりでも、結局その愛情を子供が受け止めていなければ、その愛情には何の意味もありません。

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男女関係でも、夫婦間でも恋愛でもそうですが、この愛情のすれ違いが続くと取り返しの付かない事態になるのはご承知の通りです。

そうじゃない!それを求めているんじゃない!あなたは何も分かってない!って言いたくなった気持ちは誰にでもあるかと思います。

子供が何を求め、何に苦しみ、どんな助けを親である自分に求めているのか、子供の心の叫びに耳を傾けて見てください。

素直に自分の気持ちと愛情を子供にを伝えてみてください。

言わなくても分かる、空気を読めなど都合よく解釈するのはこのさい辞めましょう。

目に見えた価値やモノで幸せは決まるわけではない

考えは人それぞれにあり、どれが正しいか間違っているかは人によって違います。そもそも、世の中にある価値観に優劣は存在しません。

ただ、個人的には「人の幸せは目に見えたモノや数字で決まるわけではない」と思っています。相田みつをさんも言っていますよね、「幸せは、あなたの心が決めること」だって。

当然、子供の幸せは大人が決めるのではありません。子供の幸せは、子供自身が感じて、子供本人が決めることです。大人のあなたが勝手に決めるものではありません。


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