養護教諭と言われるとピンときませんが、いわゆる保健室の先生ですね。保健室登校をしているときに関わりあいを持つので、そういった生徒・児童にどのように対応すべきかがここの論点となります。
養護教諭の不登校対応…一番の役目は話を聞いてあげること
やはり話をゆっくり聞いてあげる、これに尽きます。不登校になっている本人が小学生なのか、中学生なのか、高校生なのかによって大きく様相が変わるかと思いますが、基本的な役割は相手を否定せずそのまま受け入れるように話を聞くことではないか、と思います。
決めつけや正論で諭すことは養護教諭にはほとんど求められていないでしょう。ご自身の経験や過去のことなど、相談相手となって話を聞いてあげるだけでもその役割は大きいと重います。
養護教諭は女性が多いので、女子生徒や児童、あるいは小学生の対応で役割が大きくなる印象です。特に女子生徒の場合、話を言いてあげるだけでスッキリしたと言う子も多いと思います。
保健室登校で関わりが強くなるのが養護教諭
不登校状態になると、ほぼ誰しもが教室に入れないけどとりあえず保健室登校という形をとります。
回数の多さ少なさは個人差があり、学期中ずっと保健室登校という人もいますし、テストの日や行事のときだけ保健室登校という場合もあるでしょう。
少なくとも生徒や児童にとっての敵ではない存在、つまり味方となるのが理想的です。親や友人の不満や愚痴に対しても、そのまま受け入れつつ中立的な立場で温和に考えを述べてあげると、生徒や児童も素直に聞き入れることが多いのではないでしょうか。
個人的にはあまり記憶に無いが、役割は大きい
私が学校にいけなくなった時に養護教諭と関わりを持ったことはありませんでした。しいて言うなら保健室にふらりと寄ったときに顔を合わせるぐらいでしょうか。ほとんど記憶にありません。
あまり話し込んだり、相談に乗ってもらったりということは、個人的にはありませんでした。ただ保健室登校を久しぶりにした時、他の女子生徒の話し相手になってあげていたのは覚えています。
そのときも「教室に戻った方がいい」とか「いつまでも保健室登校じゃダメ」なんていうアドバイスは皆無で、ただただ話を聞いてあげる、話し相手になってあげるという印象でした。
他にやってあげることはないか?というより、それだけで大きな役割を果たしているとも言えますし、一般的な不登校生徒・児童に対しては悩みを野菜く聞いてあげて、生徒・児童自身をそのまま受け入れてあげるだけで充分ではないかと思います。
不登校の原因が担当教師との関係悪化だった場合
また、例外的に担当教諭では対応できないケースでピンチヒッターのように出番が回ってくることもあります。
一般的に不登校に対して学校が行う対応の中心となるのは担任教諭ですが、そもそも不登校になってしまった要因が担当教諭との関係悪化であったり、不信感であったりする場合も少なくありません。
その際、不登校になった生徒・児童と担当教諭が対面するのは望ましい対応ではなくなります。そういった担当教師では対応できないケースで必要とされるのが中立的な立場にある養護教諭となる訳です。