この記事は、「大学受験を想定し、これから通信制高校を探す」という人向けの記事です。既に通信制高校に在籍していて、受験のための勉強をどうするかを考えている人向けの記事ではないので、注意してください。
高校で思いがけず不登校になったり、高校中退してしまったけど、通信制高校に転校して大学進学を目指したいという人はとても多いです。そういう人にぴったりな、通信制高校をピックアップしました。
進学率が高く、大学進学実績が豊富、あるいは指定校推薦枠を持っている通信制高校を紹介しているので、通信制高校選びのお役に立てればと思います。
大学進学率、進学実績が高い&指定校推薦枠がある通信制高校
これから通信制高校ごとの進学実績を記載していくのですが、これは信用半分で見てください。
進学実績は過去数年分の進学先をまとめたものに過ぎず、たった1人しか進学していなくても、実績に入ってしまいます。
それ以外にも、進学校から転入してきて半年程度しか在籍していない人の進学実績とか、他の予備校で受験勉強をして大学に合格した人の実績も混じっていますし、通信制高校の実績と言えど実際は…っていうのが正直な所だからです。
大学進学率も目安程度です。通信制高校の勉強だけで大学に進学する人って少なくて、難関大を目指す人ほど塾や予備校に通いながら受験勉強をしています。
「通信制高校は高卒資格を得るための場所」と割り切っている人も多いのでね。
通信制高校ひとつで受験勉強も完結できれば良いのですが、実際は難しい。
大学進学コースと言えど授業のレベルが低かったり、講師の質もイマイチだったり、学費だけバカ高かったりするんで、通信制高校に塾、予備校での勉強も検討しながら、この記事を参考にしてみてください!
さくら国際高等学校
主要キャンパスは長野県上田市と東京都渋谷区。提携キャンパスと学習センターを設置しているため、全国からでも入学できます。
資料を請求してみた所、過去10年間の進学実績という案内が入ってました。
東大、京大もありますが、多分突然変異的な人ではないかと思います。その他にも、国公立大では筑波、東京外大、東工大、千葉大など、一流大学が並びます。私立でも、早慶、MARCHあたりがチラホラ。
過去10年で進学者が多い学校を抜粋してみると、このような大学が並びます(順不同です)。
- 北里大学
- 明治大学
- 桜美林大学
- 国士舘大学
- 聖学院大学
- 帝京大学
- 東海大学
- 早稲田大学
- 東京理科大学
- 東京国際大学
- 東京農業大学
- 東洋大学
- 日本大学
- 文教大学
- 明星大学
- 目白大学
- 立正大学
- 和光大学
レベルはバラバラですね。偏差値で言うと50前後の中堅が中心だけど、一部頑張った人が難関大に合格しているといった感じかなぁと。
卒業後の進路は大学進学者が約7割(短大含む)、専門学校進学が約3割と、大学進学者がかなり多い通信制高校です。
不登校経験者の受け入れにも積極的で、校長先生が不登校や引きこもり関連の本を出版されているほど熱心です。
資料を請求した所、不登校や登校拒否を考える団体の資料まで入っていましたから、不登校分野には重点的に取り組んでいる高校のようです。
東京本校と上田校では週5日コース、それ以外では集中スクーリングが中心なので、特色が全く異なる点に注意。詳細は最新資料を請求してご確認を。
ルネサンス高等学校
4大進学率は約47%、短大を含めると6割弱。専門学校進学者も4割ほど居ますが、大学進学に力を入れている通信制高校といっていいかなと。
進学実績を見ると、大阪大、横浜国立大、東京芸大、関関同立、MARCH、早慶上智、東京理科大学、国際基督教大学(ICU)の名前もありますが、レベル分布でいうと中堅よりやや下が最もボリューム(人数)が多いのではないかと思います。
2016年、2017年度の合格実績をみると、早稲田、慶應、青山学院、立教、法政、日本大学、専修大学、獨大学、国士舘大学、大東文化大学、桜美林大学、関東学院大学、その他。関西では関西大学、関西学院大学、立命館大学、京都産業大学、近畿大学、関西外国語大学、桃山学院大学、阪南大学、甲南女子大学、神戸女学院大学、その他。
人数が多い主要なところをみると、近畿大(4名)、関西外大、立教、法政(各3名)、青学、立命館(各2名)です。難関大だけで見ると物足りないですが、通信制高校としてはそう悪くない戦績です。
大学進学コースは全国展開の個別指導型予備校「個別指導Axis」と提携し、ダブルスクール形態を取ります。全国41都道府県・260教室で実施中です。
個別指導Axisの合格実績は上記記載のものとはまた別で、東大京大、早慶上智など難関大への進学実績がズラリと並びます。
ルネサンス高等学校は4年制大学への指定校推薦枠あり!
ルネサンス高等学校は指定校推薦枠を持っている数少ない通信制高校です。4年制大学だと大東文化大学、東洋大学、京都外大、国士舘大、帝京大、その他短大、専門学校、合計400ほどの枠があります。すごい!
特別、難関大を狙っているわけではないが大学には行きたいと漠然と考えているのなら、通信制高校でしっかり勉学に励んでいればこういった指定校推薦枠も貰えるかもしれません。
第一高等学院
進学率は発表されていませんが、短大、4年制大学に進学したのは583名。専門学校が622名、就職が360名です。過去2年の進学実績は以下の通り。
九州大学、三重大学、山口大学、鳥取大学、香川大学、埼玉大学、岩手大学、その他国公立。私大は早慶、関関同立、GMARCH、東京理科、ICU、日東駒専、産近甲龍、その他中堅どころの私大が多く掲載されています。
学生数が多い通信制高校なので、その分Fランク大学~上位大学まで、満遍なくといった感じ。
各大学への進学人数の記載は一切ありません。進学校からの転入組、予備校とのダブルスクール組などが混じっていることが想定されますから、実績も嘘ではないけど信用に足らない部分もあるかなぁと。
私は以前、第一高等学院の高認予備校に通っていましたが、私は高認合格後は大学受験専門の予備校に転校しました。
大学受験用の授業レベルはお世辞にもレベルが高いとは言えず、素人に毛が生えた程度の講師も山ほどいましたし、資料をみている感じでは今でもその傾向は同じのように思います。
指定校推薦枠あり!
第一高等学院は指定校推薦枠を持っています。四年制大学が166校、短大71校、専門学校155校です。四年制大学はほとんど名前の聞いたことが無いFランク大学が多いのですが、関西外大、甲南大、国士舘大、大東文化大学、日本大学など中堅どころも一部含まれます。
トライ式高等学院
トライ式は通信制高校ではなくサポート校です。
トライ式高等学校に入学する場合は、提携している鹿島学園高等学校、日本航空高等学校、高松中央高等学校のいずれかに入学し、そこでの卒業を目指します。
トライ式高等学校では、普段の学習の面倒を見てもらう塾や予備校のようなところ。不登校支援や引きこもり支援をはじめ、高校中退者の受け入れにも積極的です。
その一方で、大学受験用の個別指導まで幅広いサービスを提供する、通信制サポート校です。
さすがに家庭教師や個別指導の老舗だけあって、実績は日本屈指。もはやサポート校というより大学受験予備校と言って良いです。中学レベルの勉強のやり直しから、上は日本最難関の東大京大一橋レベルの授業にまで対応できます。
難関大を目指す特進コースは志望校に合わせたオーダーメイドのカリキュラムを策定し、個別指導と集団授業で対応する、まさにプロの受験指導集団です。
日本で最もレベルの高い、受験合格実績のある通信制サポート校だと思います。全国にキャンパスがあり、どこからでも入学できます。
もっと詳しい情報が欲しい方は資料請求を
以上4校の紹介をしましたが、気になった学校はあったでしょうか。情報収集の際は通信制高校の資料請求をしてみると、より内容の濃い情報を集められますので、積極的に請求することをおすすめします。
この記事で紹介した通信制高校、サポート校は下記サイトからパンフレットを無料請求することが出来ます。実際に資料請求してみたときの記事がこちら。
⇒ 自宅近くの通信制高校の資料を
一括請求してみよう【画像付き解説】