適応指導教室のメリットは学校との連携:勉強学習面+復帰に向けて

適応指導教室は学校から独立した不登校支援機関ですが、実は両者はしっかり繋がっています。

適応指導教室はその場だけで完結しているのではなく、学校復帰を見据えた指導機関です。

なので適応指導教室での子供の状態や動向は、適応指導教室が学校と連絡を取り合い、情報を共有しています。

どの程度共有するかは当然本人に意思も尊重されると思いますが、適応指導教室は学校と完全に切り離された外部世界ではない、ということを理解してほしいと思います。

スポンサーリンク

適応指導教室のメリットは勉強だけじゃない!復帰を見据えた学校との連携

学校に行けなくなった子供はどうしても家に閉じこもりがちになります。

子供の年齢にもよりますが、友人ともあまり会いたがらず勉強も当然遅れていきますから、その問題を放置するわけには生きません。

不登校の小学生と勉強」の記事でも書きましたが、不登校と勉強というのは密接な関わりがあります。せっかく学校に復帰しようと登校しても、学校の勉強にまるでついていけず挫折してしまうことも。

周囲から取り残されたような孤独感がありますし、勉強が遅れてわからないから余計に学校から足が遠のいてしまう可能性を考慮しておきましょう。

不登校の克服には本人の心身の充実と充電が必不可欠ですが、ある程度エネルギーが溜まってきて余裕が見られ始めたら勉強や学習面のケアも行う必要があるでしょう。

03f467ce76d5db64e25711ed506be302_s-min

適応指導教室ではこれらの学習支援はもとより、その進捗や子供の状況を学校に知らせてくれる、いわば不登校の子供(親)と学校の橋渡し役を担います。

どれだけ適応指導教室では上手く行っていても、やはり本人にとっての本来の居場所は学校です。

適応指導教室の指導員は元々学校の先生だった人も多いので、その辺も連携が取りやすい理由でしょうか。

本人が望まないのに学校への復帰を適応指導教室が無理やり推し進めることはないですが、やはり適応指導教室の理想のゴールは学校復帰であることに違いはないと思います。

(学校復帰を望まない子供が中学卒業後の進路を見据えて社会適応を進めていくということも含めて)

学校復帰を目指す不登校の子供に対する適応指導教室+学校のチーム対応

teacher-407360_640-compressor

わかりやすく言うと、登校の子供を救うために適応指導教室の指導員、学生ボランティア、子どもの親、学校の先生がタッグを組んでチーム対応を行うイメージでしょうか。

どの立場にある人がどこまで協力姿勢を打ち出してくれるかは正直、色々あると思います。

学校側があまり協力的でない場合もあるかもしれませんが、一般的な適応指導教室ではこのような学校との連携を密に行いつつ、学校復帰への道のりを模索していく形になります。

学校との繋がりを保ち続けることは子供にも親にも安心

子供自身も、自分が本来行く学校が気にかけてくれているというのは何よりの安心になります。

小学生低学年や中学入学以降ずっと不登校という子供の場合、学校との繋がりが切れかかっているケースや親と学校との関係が希薄になりがちこともあります。

親にとっても子供にとっても自分が本来行っているはずの学校との関係がしっかり構築されているのは大きな安心です。

また、学校への復帰を考え始めた段階にスムーズに次の対応が取りやすいという点も大きなメリットです。

まずは適応指導教室で自分の居所を確保し通級を日常的に行えることが先決

公園にいる男の子

適応指導教室に通級(出席)すると学校での出席扱いになります。

適応指導教室の出席扱い

親は色んな段階をすっ飛ばしていきなり教室復帰を願う場合がありますが、まず現実的に厳しいと思ってください。

まずは子どもが自宅で安心できる環境を整え、心身の余裕を持たせること。

そして多少の余裕が出始めてきたら、適応指導教室のような外部支援先を頼り、そこで外の居場所を見つけること。

そこで勉強や学習面、他人との関わり、毎日の出席など小さな成功体験を積み重ねて自分に対する自身を身につけ、そしてようやく学校への復帰が見えてきます。

不登校の不安に向き合うための居場所づくり

このような学校復帰までの道筋はある意味理想論に近く、現実は色々なパターンが有ります。

このようなきれいな道を歩んで不登校を克服した人のほうが少ないかもしれませんが、いずれにしても不登校になって本人が不安な状態のままに、いきなり全て解決というケースはかなり稀です。

いきなり教室復帰ではなく徐々に徐々に段階を進めていく

本人が望む場合もあれば、学校から「今度こういう行事があるので少しでも参加してみてはどうか」と打診してくる場合もあります。

本人の状況と意思を尊重しつつ、徐々に社会的な適応状態が向上してくれば、学校行事への参加なども少しずつ行われていきます。

まずは保健室、音楽会などの行事に観覧者の立場で参加など、状況に合わせつつ少しずつハードルを上げていくイメージです。

教室復帰できなくても学校と関われることは大きい

By: Olivier Thereaux

By: Olivier Thereaux

もちろん、学校復帰までには他にも色々なハードルがありますし、本人が目指す所が教室復帰なのかそれ以外かによっても対応が異なると思います。

いずれにしても、適応指導教室での子供の様子と本人意思、そして適応指導教室での指導員と学校側が協力して少しずつ、一歩一歩学校復帰に向けた道のりを作っていくということです。

もし仮に子どもが教室復帰できなくても、学校との関わりを持てることはとても大きなことです。

本来通うはずだった学校のことを何も知らないまま育ってしまうよりは、どんな形であれ本人と関わりを持てる方がずっといいと思うからです。

※すべての適応指導教室と学校がここまで懇切丁寧に対応してくれるかは不透明なところもあります。その辺りは正直、運に左右されるところもるかもしれません。


スポンサーリンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加