高卒認定試験は1年に2回チャンスがあり、8月と11月に試験が実施されます。
翌年に大学や専門学校への進学を想定している場合、もし落ちてしまったら1年待たなければいけないと思われがちですが、実はそうではありません。
費用はかかりますが、最悪お金を出して、所定の条件をみたせば単位修得とみなされ、科目を免除=高認合格という裏技があります。
高卒認定試験の科目履修とは通信制高校で行われる
高卒認定試験では、通信制高校で修得した単位と併用することが出来ます。
→ 【大学進学が前提】通信制高校と高卒認定試験のどっちを選ぶか
高卒認定試験で最低1科目に合格すれば、残りの科目は通信制高校などが実施する科目履修コースを受講して単位を修得できます。
修得科目は免除対象になるので、合格科目と免除科目を合わせて高認試験合格、つまり高卒資格を取得できす制度のこと。
科目履修ではレポート課題の提出や授業出席(スクーリング)、単位認定試験にパスすれば単位修得とみなされます。
長期講座だけでなく短期集中講座も実施される
通信制高校では短期間で単位を修得できるよう、短期集中講座を実施しています。
通信制高校が実施する科目履修は、1科目1日、もしくは2日間にわたって行われる短期講座があります。泊りがけではなく、日帰りでOK。
数時間の簡単な授業に出席してレポートを提出、最後にその内容のテストを実施して合格すると、単位修得となり科目免除が可能になり、晴れて高卒認定試験合格となります。
高卒認定試験の科目履修制度はどのように活用されているか
高卒認定試験では、翌年の進学を見据えていたのに高卒認定試験に受からないと進学が1年ずれてしまいます。
11月の高認試験で不合格であっても、翌年の大学受験に間に合わせるための制度としても活用されています。
そのため、通信制高校で実施される短期集中型の科目履修口座はは2月ごろに開催されることが多いです。
よくあるケースですが、残りの1科目どうしても受からなかった人、高認試験は合格できていないけどどうしても翌年度に進学したい人、あるいはすでに進学先が決まっているのに高認試験に受からなかった人のための救済策のような意味合いもあります。
通信制高校の中には高認コースなるものも存在する
全ての通信制高校にある訳ではありませんが、通信制高校でありながら高認試験合格を目指すコースが併設されているところがあります。
逆に、高認予備校が特定の通信制高校と提携して科目履修制度を活用しているところもあります。私が当時通っていた大検予備校でも、このような制度がありました。
高認試験で最低1科目に合格し、高認合格科目+科目履修科目で高認合格を目指すという方法もあります。
嫌味な見方をすれば、お金で合格を買う裏技?
費用は別途かかり、しかも決して安くありません。1科目3万円~、高いものだと6万円ほど必要で、さらにその他費用として数万円が必要です。
ちなみに、私が当時通っていた大検予備校でもこの科目履修制度がありました。
真面目に勉強して試験に臨む人は複数回であってもきちんと合格しますが、中には全く勉強の意思がない人もいます。
そういう人は全く勉強の意思すらないままに何度も何度も高認試験を受けて、いつまでたっても不合格のままでした。
高いお金を出して大検予備校に通っていながら、しかも難易度も高くない試験内容なのに真面目に勉強すらできない人が利用する制度、というそんなイメージでした。
予備校の講師を見ていても、科目履修制度に送り込む場合「落ちこぼれの生徒を落ちこぼれにさせないように無理やり送り出す、最終手段の制度」という印象が強かったように思います。
当時、真面目に高認試験合格を目指す人からは評判は良くなかったけど…
私が当時通っていたのが大検(高認)予備校の生徒だったので、通信制高校の立場から見るとまたイメージは全然違うかもしれません。
それに当時と今とでは時代も違うので、制度そのものに対する印象が大きく変わっているかもれません。上手に活用すれば短期間で高卒資格を得られるのでメリットが大きいのは事実ですしね。
通信制高校で短期の科目履修コースが実施されているのは八洲学園高校、第一学院高等学校などが有名です。詳細は、各学校のHPで。
第一高等学院や中央高等学院の高認コースは以下のサイトで資料を一括請求することも出来ます。備考欄に「高卒認定の科目履修を希望」と明記しておいてください。
⇒ 自宅近くで科目履修のある
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