通信制高校と高卒認定試験、どっちを選ぶ?【高校中退者向け】

この記事は在籍していた高校を中退や留年で進路変更する人で、通信制高校か高卒認定試験のどちらに進むか決めかねている人を想定して書いています。

主に進路に悩んでいる本人を想定して記事を書いていますが、子供の親も考慮して記事を書きました。かつての私も高校中退から高認試験(当時の大検)を受け、大学に進学した経験があります。

その当時とは少し事情が異なっているところもありますが、私の経験談もふまえつつ、参考にしてもらえると嬉しいです。この記事の構成は

  1. 通信制高校を選んだ人、高認試験を選んだ人の特徴、
  2. 高認試験と通信制高校のそれぞれの特徴と概要
  3. 通信制高校と高認試験の世間体評価
  4. 両方の負担の比較
  5. 通信制高校と高認試験を同時並行で進める方法
  6. まとめ

という流れになっています。

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高卒認定試験と通信制高校はどっちがいいか?

正直、人によって優先順位や項目が違うので「人による」というのが本当のところです。ただ、一般的な特徴からとりあえずの結論を先に言っておきます。詳しくは後から解説しますけど。

高認試験向きの人は「合格後に進学予定で、学歴に中退がついてもいいから(もしくは既についているから)高認資格を手っ取り早く取得してしまいたい人」です。

通信制高校向きの人は「転入(転校)で中退の経歴をつけずに、卒業までの制約や課題が多くてもいいから正式な学歴上の高校卒業資格がほしい人」です。

また、通信制高校と高認試験は両方一緒に進めることも出来ます。とりあえず通信制高校に入っておいて、高認試験で合格した科目は単位認定されるので、日々の時間にも卒業までの単位的にも、余裕が生まれるからです。

高卒認定試験の概要と特徴

高卒認定試験は、8月と11月の年に2回開催の資格試験。

学歴上は中退の傷がつくけど、その代り合格までの難易度が低く、時間的制約が緩いのが特徴。高卒認定試験は合格後に進学して初めて学歴上のアドバンテージを得られます。

在籍年数やレポートなどは一切関係ありませんから、手っ取り早さが売り。以前の高校で取得していた単位があれば、受験科目の免除を受けられます。

独学でも充分合格できます。進学校出身の人なら、呆気にとられるほど簡単です。勉強が苦手な人でも、数か月しっかり勉強すれば何とかなると思います。

高認予備校に行けば、合格ノウハウが蓄積されていますし、同じ目標を持った人とも交流できるし、なにより友達もできるのがいいですね。私も大検予備校時代は毎日すごく楽しかったですし。

高卒認定試験のメリット・デメリット

  • 高卒認定試験は合格しさえすればよく、ルール的な縛りが少ない
  • 落とす試験ではないので、レベルは決して高くない(合格ラインは40点)
  • 高認試験にさえ受かれば、受験勉強に集中できる
  • 試験に受かれば高卒と同程度の扱いが受けられる
  • 高校で取得した単位があれば、試験科目が免除される
  • 短期間で高校卒業と同程度の資格が得られる
  • 独学でも充分合格可能
  • 日々の通学がない(予備校でも出席日数は試験と無関係)
  • もし不合格になっても、通信制高校の科目履修を受ければ単位認定され、合格できる

逆に、高卒認定試験のデメリットはこんな感じ。

  • 高認試験に受かっても飛び級入学はできない
  • 学歴上は高校中退が残る
  • 進学しないと学歴が中卒のまま
  • 試験当日に遅刻、欠席は出来ない
  • 最低1科目は合格しないとダメ

高卒認定試験に向いている人

以上の特徴から、高卒認定試験をよく受けている人の特徴をまとめるとこのようになります。

  • 年齢的に急いでいる、早く高卒資格がほしい人
  • 高校中退済で、高認合格後に大学、短大、専門学校に進学予定の人
  • 既に高校中退していて、受験勉強の為に時間を使いたい人
  • 高校卒業までに在籍年数や単位、出席、課題などのしがらみを受けたくない人

私は高認を選びました。高校1年で既に中退していましたから、通信制高校に編入しても「中退」はついたままです。

しかも単位認定もありませんでしたし、在籍年数やレポート、スクーリングなど3年間高卒のためのしがらみを受けるのが苦痛(もともとルールが多い学校嫌いだった)こともあって、試験にさえ受かれば自由な高認にしました。

→ 起立性調節障害で高校中退や留年後の進路【経験者です】

通信制高校の概要と特徴

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通信制高校は高校卒業までに時間も負担も多めにかかるけど、正式な高校卒業の資格が得られる点が特徴です。

最低3年の在籍と74単位取得が卒業条件ですが、以前在籍していた高校の在籍期間と単位を引き継ぐことが出来ます。中退や転入のタイミングにもよりますが、同級生と同じタイミングで卒業できる人が多いです。

通信制高校のメリット・デメリット

  • 高校在学中なら転入すれば「中退」にならない
  • 学歴上、きちんと高校卒業になる
  • 以前の在籍高校の単位、在籍年数を引き継げる
  • 皆と同じタイミングで高校を卒業できる
  • 就職、進学など卒業後の多様な進路にも対応できる
  • 学校行事や部活動など、学校生活をエンジョイできる
  • 専門学校の授業も受けられるので、専門性が養われる

次にデメリット。

  • スクーリングやレポート課題などを日々こなしていく必要がある
  • 卒業の為には3年の在籍が必要(以前の高校の在籍年数は引き継げる)
  • スクーリングだけは出席しないといけない

通信制高校に向いている人

これらの特徴を踏まえると、通信制高校に向いている人は大体こんな人物像です。

  1. 正式な高校卒業の学歴がほしい人
  2. まだ学校に在籍している人で「中退」の経歴をつけたくない人
  3. 高卒認定試験に受かる自信がなく、当日試験を受けられない可能性がある人
  4. 学校生活をエンジョイしたい人
  5. 進学か就職か、自分の進路をゆっくり考えたい人

資格じゃなく正式な高校卒業の方がいい、というは通信制高校向きですね。最近は少子化の時代でありながら、私立の通信制高校に入学してくる生徒数は増加傾向です。

高認試験と通信制高校、どっちの方が評価がいいか?(就職・受験・世間体など)

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進学せずに就職するのであれば、通信制高校の高校卒業資格の方が良いでしょう。高認は進学して初めて学歴が上書きされるので、進学しなければ学歴上、中卒のままですから。進学せずに高認を取得するのは、既に仕事をしていて、高卒資格を得てスキルアップしたい人が大半です。

高認合格後に大学や専門学校、短大に進学して卒業していれば、最終学歴が重視されるので問題なし。通信制高校であっても、高認であっても、扱いは同じですね。

ただ、学歴は中卒のままですが、高認を取得すれば高卒と同じ扱いです。求人で「高卒以上」とあれば応募もできますし、公務員試験も受験も可能。あくまで、履歴書に書く学歴が中卒のままになる、という中途半端な状態になるだけです。この中途半端な状態が高認のデメリットなんですねぇ。

また、大学受験で通信制高校と高認の有利不利は一切ありません。高認、通信制高校という経歴だけで入試の加点・減点をしている学校があれば、経歴差別で全国ニュースになるレベルなので、安心してください。

高認試験と通信制高校、どっちの方が楽か?

こなす課題量、負担度合いで比べると、高認試験の方が楽だと思います。少なくとも私にとっては通信制高校に数年通うよりも、数か月程度の勉強で合格できる高認試験の方が数倍楽でした。

ただ、これも人によって感じ方は違いますから、何とも言えません。私にとっては高認の試験レベルは簡単でしたが、人によっては難しく感じる人もいるでしょう。そういう人は、毎日通学してレポートなどを授業でコツコツこなしていく方が楽に感じられるかもしれません。

いずれにせよ、在籍期間、レポート、スクーリングなどの日々の自由さ、ルールの多さ少なさでいうと、高認試験の方がずっと負担が少ないのは間違いないです。あとはその人の感じ方次第ってとこかな。

高卒認定試験と通信制高校を同時並行で進めるやり方

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通信制高校に入学して高卒認定試験を受けることも出来ますし、高認を受けながら通信制高校の制度を利用することも出来ます。ちなみに高認は全日制高校在籍者でも受験できますよ。

高認試験に合格した科目は通信制高校での単位として認められるので、通信制高校での単位取得の負担を減らすことが出来ます。普通に学校で単位を取得するには、レポートを何枚も提出して、スクーリングを受けて、単位認定試験に合格して…という流れが必要ですが、高認試験なら試験を受けて合格するだけでOKです。

また、高認試験で不合格だった科目は、通信制高校で行われる「科目履修」を受けると、単位として認定してもらえます。つまり、11月の高認試験で落ちてしまったけど、科目履修を使えば翌年4月の進学に間に合うということ。

ただし、科目履修を受けるには少なくとも1科目は高認試験で合格していないといけません。つまり、全ての科目を科目履修で高認合格は出来ない。

詳細→ 高卒認定試験にもし落ちたら科目履修で単位認定や!

高認と通信制高校、どっちにウェイトを置いても併用できる

高認合格を目指して通信制高校を併用することもできるし、通信制高校卒業のために高認試験を併用することもできる。案外、柔軟に制度を整えられているんです。

通信制高校と高認を同時に受けさせる通信制高校は今ではかなり多いみたいで、通信制高校に通う人なら結構な割合で高認試験を受けています。通信制高校と高認予備校の両方のコースを持っている第一高等学院なんかは有名ですね。

まとめ

ここまで読んできて、「自分はこっちの方がいいな」と思われた人もいるでしょうし、「まだよくわからん」と決めかねている人もいるでしょう。「自分の子供にとってどっちがいいか」と親目線で読んできた人もいるでしょうね。

いずれにしても、文字だけで説明してもなかなかイメージが湧きにくいと思います。私の時もそうでしたが、ネットで調べると概要は掴めるんですけど、次から次へと不安や疑問が生まれてきて、なかなか次に進まないということがよくありました。

本当は学校見学に行って話を聞いたり、自分の目で見るのがいいんですが、最初のうちは資料とパンフレットを請求していくのがいいと思います。そこから気になった学校に見学に行ってみてはいかがでしょう?

以下の記事で取り上げているサイトは、自分の住んでいる地域で通える通信制高校と高認予備校を一括で資料請求できます。とりあえず自分の家の近くにどんな学校があるかを確認するには、便利かなぁと思います。

→→ 自宅近くにある通信制高校と高認予備校を無料で一括資料

子供がまだ落ち込んでいて、親が進路先を探している方へ

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もし子供本人ではなく、親の立場で「通信制高校か高認か」を迷われていて、まだ本人は次の進路を探す心理状態じゃないという環境なら、親が先に資料を請求して、「こんな学校があるよ」と見せてあげるだけでも子供の心はずいぶん軽くなります(経験談)。

私の時も、自暴自棄になりかけていた時に、親が請求していたパンフレットを見せてくれたり、見学に行ったときの話を聞いて、徐々に気持ちの落ち着きを取り戻していけました。あの時はもう土方にでも就職する!俺にはもうそれしかないだろ!!なんて言ってたんで、今思うと高認に合格して大学に行けて、感謝しかありません(笑)

高校中退という厳しい現実を目の前にすると、どん底、絶望的な気分で「自分はここまで落ちぶれた人間」という自己否定も強いので、「こんな自分でも行ける学校がまだあるのか」、「こんな自分でもまだやり直すことが出来る」というきっかけをパンフレットが作ってくれると思いますよ。

→→ 自宅近くの通信制高校を一括資料請求【画像付き解説】


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