高校生の不登校と親の対応:NG対応は子供への正論攻撃

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女子学生の足元

高校生の子供が不登校になってしまった、どのような対応を取るべきか悩んでいる親に向けて、この記事を書きました。

悩み苦しむ子供をなんとか救ってあげたいけれど、厳しいことを言うべきなのか、そっとしておくべきか…。学校に行けないままだと出席日数や留年も関係してくるし、どうすればいいかわからないという状態ではないでしょうか。

いじめや人間関係のトラブルであれば対処もし易いと思いますが、子供が学校に行けなくなった理由を話してくれなかったり、いくら聞いてもイマイチはっきりしない答えだったりすると、余計に対応が難しいと思います。

どんな状況でも正解となる対応は存在しないのですが、絶対にやってはいけないこととか、とりあえず理解しておきたいこととか、その辺をこの記事で詳しく紹介したいと思います。

 

 

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不登校の高校生への親の対応:絶対に避けるべきは正論攻撃

一番やってはいけないことは、子供を正論で追い詰めてしまうことです。

学校にいけない子供から話を聞くときに

「学校に行けないなんて甘えだ!逃げだ!」

「高い学費を払ってやったのに!」

「高校にすらいけないお前はダメ人間だ!」

「そんな小さいことで悩んでどうするの!」

「高校すら卒業できなかったら社会で通用しないぞ!」

などと無責任に突き放すのは、絶対に、絶対に辞めた方がいいです。確かに、言っていることは正しいのかもしれません。そんなことは本人が一番よく分かっています。

分かっているのに出来ないから、苦しんでいるんです。その当たり前が出来ないほどに、苦しい状況に追い込まれているんです。それをさらに追い詰めて、論破して、目を覚まさそうとするのは親のエゴというものです。

こういう言葉を突きつけらると、子供は余計に自信を失い、自分を卑下します。自分なんて取るに足らない存在でしかない、と自己肯定感もうしない、さらに親に対しても本音を話さなくなります。自分の意見、全てを否定されるんだから、そりゃあ当たり前ですよね。

だから、説教モードに入って子供に正論攻撃をするのは、絶対に辞めたほうが良い。

 

学校に行けない理由を聞いてみて冷静に対応を考えよう

辞書が置かれた学校の教室の木製机

もう既に学校にいけない理由、不登校になった原因を子供にも聞いていると思いますが、その理由が明確であり、具体的な対応が取れるのなら、取るべきです。例えばいじめがあるのなら無理に学校に行かせるよりも、早急に学校側とも協議して対応を取るべきです。

逆に、理由らしい理由が見つからないとき、あるいは子供が何も話してくれない時、理由や原因は分かったけど具体的な対応を取りにくい時というのが難しい。「理由がない・分からない不登校の正体【経験談】」でも紹介したように、不登校には明確な理由や原因がない場合もたくさんあります。

細かいことが積み重なって、精神的にも肉体的にも疲労していき、気付いたら頑張るエネルギーがなくなって、不登校とか。明日は行く!といいつつ、翌朝になると行けないとか。

極論ではありますが、学校に戻れるように粘れるだけ粘って、それでダメだったらしっかり休養させる方向に切り替えるなり、臨機応変に、目の前のこどもの様子を見て決めるのが良いかと思います。

 

高校生の不登校原因に多い人間関係トラブルとその対応

また人間関係のトラブルだと対処しにくい問題も多いです。クラスメイトとの関係とか、周りとの微妙な距離感とかは対処できないので。不登校の原因が教師や部活顧問であったり、あるいは担任なんかだと余計にそう。

親が対処できることも少ないし、かといって無理やり学校に行かせるだけでは解決もしない。そういう時は、具体的なアドバイスは何もせず、子どもの話をとことん聞いてあげるだけで良いと思います。

もちろん、高校生の息子だったりすると何も話してくれないこともあるでしょうが、親であるあなたが「いつでも話は聞くから。気持ちが落ち着いて話したくなったら、いつでも話してくれたら良いから。自分たちは常にあなたの味方だから」と伝えておくだけで、子供の心のパニックも落ち着いてくると思います。

実際に、気持ちが落ち着いた時に話してくれるかもしれませんし、「そんなことがあったのか」と親が驚くような状況になるかもしれません。

 

 

基本的に子供は全てを親に話さない

炎天下でサッカーをしてる学生

これは自分が不登校だった時にも思い当たる部分なのですが、特に男子生徒の場合、普段の学校生活のこと、不登校になるきっかけのことなど、全てを事細かく親には話しません。自分のプライドが傷つくこともあるし、あるいは言いにくいこともありますから。

実際にあった例を1つ、紹介します。

高校3年生になった男子生徒は突然、学校を行き渋るようになりました。親は何があったのか皆目検討もつかず、子供も理由を話したがらずに混乱しました。しかし、学校の先生とも話をしていくと、親が知らない事情がどんどん見えてきました。

その男子生徒は運動部のキャプテンをしており、その対応や振る舞いについて悩み、学校から脚が遠のいてしまったのだそうです。当初、顧問からキャプテンを打診されたものの、「自分は皆を引っ張っていくタイプではないから」と断ったそうです。しかし、顧問の強い要請もあってやむなく引き受けることになってしまった。

数ヶ月が経過したころ、やはりキャプテンとして振る舞うことに悩んでしまい、さらに3年生になって大学受験も控え、勉強に集中したいがキャプテンが真っ先に部活を辞める訳にもいかないし、キャプテンである自分がこんなことで良いのか…と1人で全てを抱え込んでしまった。

で、親はその経緯はもちろん知らなかった。それどころか、運動部でキャプテンをしていることすら知らなかった。その男子生徒は寡黙で真面目な性格だったのか、親にも自分からその話を一切せず、悩みを漏らすことなく1人で耐えていたと。

あの時、感情に任せてキツイ言葉をかけ、正論攻撃をしていたらどうなっていたか…。ここまで極端なのは稀かもしれませんが、基本的に、高校生などの思春期の年頃では日常生活の全てを親に話すことはしない、ということは覚えておきましょう。

自分が高校生だった時も、プライベートのこと、学校のことを全て親に話していた訳ではないでしょう?だから、不登校になった理由や原因を聞いても、それが100%全て話しているかどうかは、本人以外は誰にも分からないのです。

 

いつまで休ませるか?の判断は正直答えがない

休養が必要だと判断したとして、じゃあいつまで学校を休ませるのか?は答えがありません。無理やり学校に戻した所で状況が悪くなれば意味がないし、それっぽい正解を言うなら「本人が回復するまで」でしょうか。

休養の目的は「子供本人が回復して社会生活に戻ること」だとしたら、高校の留年、進級に間に合わなかったとしても、仕方がないという割り切りも必要かもしれません。もちろん、そこに間に合えば理想なのですが、無理ならもう仕方がないので…。

もちろん、子供と逐一相談はするようにしましょう。このままいくと留年になるけど、何か考えがあるか?と説教モードで聞くのではなく、共に乗り越えるための相談として聞く。親である自分も当事者だから、一緒に乗り越えたいという気持ちが子供に伝われば理想的です。

優先順位としては、「子供の回復>進級」だと割り切ることも必要です。最悪の場合は通信制高校に転校したり高卒認定試験を受けるなりして軌道修正すればいいや!ぐらいの気持ちでいた方が負担は少ない。

子供が自傷行為をしながら進級するのと、進級はできなくても子供が回復するのとでは、親として後者を優先させなければいけません。ここで焦ってしまったり、今の高校にしがみついて余計に状況を悪化させては、やはり意味がないので。

〔参考〕

 

どの対応が正解かは誰にもわからない

疑問を抱える女性

ゆっくり休ませて回復を待っているうちに学校を辞めざるを得なくなったものの、しっかり充電したことでよりエネルギッシュになり、高認をとって有名大学へ進学するケースもあります。私も、高校中退から高認を経て大学へ進学できました。

土壇場になって留年だけは避けたいとの一心で、子どもが自主的に高校に戻る場合もあります。あるいは、無理やり戻って高校は卒業できたけど、そこでまた心に深い傷を負い、卒業後そのままニートになってしまうこともある。

こればっかりは、何が正解かはわからないですね。

だから現実的な考え方としては「学校復帰を念頭に置きながら、もしそれがダメなら他の手段を考える」、「進級や留年よりも、まずは子供の回復を優先」するのが良いかと思います。

まずは自分の目の前にいる子供をよく見て、その子供にとってどんな対応、どんな進路をとるのがよいのか、子供と共に悩み、苦しみ、そして乗り越えてほしいと思います。

「中学・高校で不登校、子供の将来が不安だ」という親御さんへ」の記事でも書きましたが、親のエゴや見栄、世間体に惑わされることなく、子どもにとっての最大の理解者であり、なおかつ一番の味方は自分なのだという自覚を持っていれば、きっと明るい未来がやってくると思います。