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高卒認定試験とはどんな資格?受験資格や概要について

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以前は大検(大学入学資格検定)と呼ばれていた検定試験は、2005年度より高等学校卒業程度認定試験、(通称・高認試験)に名称が変更されました。

以前の大検の流れを引き継い新しく生まれ変わった資格試験の概要や資格の意味、そしてメリットデリットなど、高認試験の全体像について紹介したいと思います。

私は名称が変更される前の大検時代にこの資格を取得し、大学へ進学しました。当時とは少し変わっているところもありますが、一応経験者として感じるところも紹介していきたいと思います。

 

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高卒認定試験の概要

高卒認定試験は文部科学省が主催する資格試験です。

この資格を得ると、「高校卒業程度の学力を有することを証明」し、さらには高卒資格と同等の権利、大学や専門学校の入学資格を得ることができます。

従って、就職や資格、大学や専門学校などの募集・受験条件に「高卒以上」とある場合、この高認試験を取得することでその条件をクリア出来ますし、高認試験を取れば大学や専門学校へ進学することが出来ます。

高校を中退したり、何らかの理由で卒業できなかった人にも様々な進路の門戸が開かれるという意味で、非常に社会的意義のある試験と言えます。

 

高卒認定試験の試験概要

高卒認定試験は8月と11月の年に2回、開催されます。

科目数は全部で8科目(選択する科目の諸条件によって9科目~10科目に増える場合もあり)。受験資格は、受験する年度に満16歳以上の高校卒業資格がない人です。

高認試験は全科目に合格して、初めて高認資格を得られます。一度合格した科目は再受験の必要がなく、不合格になった科目は何度挑戦してもOKです。

例えば、8科目受験する必要のあるAさんは一回目の試験で5科目合格し、残り4科目が不合格だったとすると、次の試験では不合格だった残りの4科目のみを受験し、合格すれば高認資格が得られる、ということ。

8月と11月に開催されるので、8月は5科目、11月に3科目など受験する科目数を自分で調整することも出来ますし、高校在籍時に取得済みの単位があれば、科目免除も適用されます。

 

高卒認定試験の難易度

試験問題のレベルは高校1年生程度で、試験は全てマークシート方式です。各科目の合格ラインは100点満点中40点なので、落とす試験ではありません。

出題範囲や傾向は毎年似たり寄ったりですし、試験の難易度は決して高くありません。独学でも十分対応できます。

 

受験資格について

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受験資格は受験する年度末に16歳以上の年齢の高卒資格を持っていない人。

中学生は受験することは出来ませんが、高校1年生以上の方で、高校を卒業していない人であれば誰でも受験することが出来ます。

また、大検時代は高校在学中の人は受験資格がありませんでしたが、高認試験になってから在学中での受験も認められるようになりましたので、全日制や定時制、通信制高校に通いながら高認試験を受けることも出来ます。

独学でも十分合格を目指せますが、高認予備校に通う人もいます。私が高校中退したときは予備校に通いました。

 

科目免除について

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高校在学時に取得した単位がある場合は、高認試験では試験が免除されます。

高校1年生で中途退学した人だと免除科目はないのですが、高校2年生以上で中退した場合は、4~5科目ほど免除されると思います(個人によりけり)。

過去に(全日制、定時制、通信制問わず)どこかの高校に1年以上在籍経験がある人は学校に、免除科目がないか問い合わせてみると良いです。

逆に高認で合格した科目を高校の単位として認められることもあります。高認合格科目を高校の単位として認められるかどうかは学校長の判断にゆだねられているので、学校側に問い合わせてみるのがいいです。

 

高認試験はどんな人が受験する資格試験なのか

高認試験は中学卒業後の最初の進路として選ぶ人は、非常に少ないです。

この試験の受験者は、一般的に高校中退者、帰国子女、社会人だが高校卒業程度の資格が欲しい人が多く、そのうち大学や専門学校への進学を前提としている人が多いです。

高認試験はあくまで資格試験なので、合格しても学歴にはなりません。

高認試験に合格しただけだと履歴書の最終学歴は高校中退のままで、資格の欄に記載は出来ても学歴はあくまで中卒のままですから、専門学校なり大学に行って卒業し、学歴を更新する人がほとんどです。

当サイトの読者層でいうと、高認試験を受ける可能性があるとしたら高校で不登校になった人、あるいは既に中退した人です。

逆に中学校で不登校なので次の進路先として高認試験を受ける(高認予備校に通う)…とか、起立性調節障害なので高校には行かずに高認試験を受けるって人は、ゼロではないですが、全国的にはかなりの少数派ですね。

何らかの事情や理由があればともかく、中学卒でいきなり高認試験を選ぶ人は少ないので、中学の新卒者は定時制高校なり、通信制高校なり、一度どこかの高校に入ることを優先的に検討するほうが良いかなぁと思います。

 

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