フリースクールと通信制高校の違い

何らかの理由で不登校になってしまった高校生や中学生は進路について大きく迷うと思います。

外部の支援機関の中にフリースクールというものがあります。また、通信制高校という選択肢もあります。

この2つはその特性を理解していない人にとっては違いがよくわからないかもしれませんが、中身も制度上の位置づけも全く違います。

その最も大きな違いは公的な学校かどうか、という点です。

スポンサーリンク

フリースクールと通信制高校の大きな違いは高校卒業資格の有無

さきほど、フリースクールと通信制高校の大きな違いは公的な学校かどうかと述べました。

通信制高校は文字通り、高校の一種で公的な学校として扱われます。

当然、色々な要件を満たさなければ卒業はできませんし、卒業をすれば高校卒業資格を得ることができ、そして履歴書にも書くことが出来ます。

一方、フリースクールは公的な学校として扱われていません。

つまり、卒業しても高校卒業資格は得られませんし、そもそも卒業するための要件もありません。

高校卒業資格がなければ、当然履歴書に書くことも出来ないというわけです。

→ フリースクール卒業でも学歴にならず履歴書にも書けない

フリースクールは不登校の支援機関の一つに過ぎない

フリースクールは文字通り、自由な学校です。日本の法律ではフリースクールは学校という扱われ方をしていませんので、入学基準も運営方式も特別な決まりはありません。

フリースクールに通えば出席扱いとなるかどうかは施設面の充実など色々な要件は確かにあるものの、その要件を満たしたからといって学校卒業の資格を与えるというわけでもありません

451393495_0c2c4a5e7d_n-compressor

フリースクールは不登校に悩む子供が自宅に引きこもらず、外部で自分の居場所を見つけ、社会復帰するために運営されている所がほとんどです。

つまり、いじめや不登校など何らかの理由で学校に行けていない子供が、学校以外の選択肢として外部との関わりを持てる場所としてその役割を任されています。

フリースクールの役割は不登校の子供の居場所を作ること

不登校の不安と向き合うために必要な居場所【小学生~高校生】

カリキュラムがあるかどうかもフリースクールと通信制高校の違い

高校卒業資格の有無が最も大きな違いですが、当然その資格の有無にしたがってカリキュラムの内容も異なります。

通信制高校は高校によって独自のカリキュラムがあったり、通学と添削とを織り交ぜながら卒業を目指すという規則についてもそれぞれです。

ただ、卒業するまでのカリキュラムは複数あるとはいえ、ある程度最初に決まっている内容を本人がこなさなければいけません。

対してフリースクールではそのカリキュラムそのものが決まっていないことも多く、自分たちの意思で「あれをやろう、これをやろう」と意見を出し合って運営されることも多いです。

例えば、フリースクールではそこに通う子供たちが意見を出し合って旅行に行ったり、農作業を体験したり、どこかの体育館や公園、グラウンドを借りてスポーツをしたり、活動内容に決まりはありません。

勉強以外のことも積極的に行います。

その学校で何をするかという内容は、通信制高校は学校が用意したものをこなすのが基本、フリースクールではそれすらも自由、時に自分たちの希望と方針で内容を大きうか得ることも自由ということ。

つまり、不登校という現状から救いの手を差し伸べ、社会復帰に導くという道筋の第一歩目にあるのがフリースクールです。

通信制高校に通うというのは充分な社会復帰なので、フリースクールはその前段階にある場所と理解すればいいでしょうか。

高校卒業資格にこだわるのであれば公的な学校を

もし、高校中退や中学卒業後の進路を考えていて、高校卒業資格にこだわっているのであれば全日制高校以外に、定時制高校、通信制高校を考えましょう。

もしくは、大学進学を視野に入れていて高校卒業はせずに資格でクリアする、高校卒業認定試験の受験もありです。

不登校から高校中退後:その後の具体的な進路先

今お子さん(もしくは本人)が引きこもっていたり、精神面が不安定でどうしようもない場合、自己否定やメンタルケアが必要な状態なのであればフリースクールに通うことも検討しましょう。

段階的に考えると、一気に通信制高校に進むよりはフリースクールで自分の居場所を見つけ、心身ともに充実を取り戻す方がいいからです。


スポンサーリンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加