私が受けたのは高認になる前の大検時代の事で、今とは条件が少し異なっていますが、当時と共通することも多いです。
過去問を眺めたり、最近の高認試験の状況を解説した書籍数冊を眺めてみても、当時とあまり変わっていない印象です。
一応、大検時代ではありますが、当時の経験を踏まえつつ、現在の高卒認定試験でオススメ科目、比較的簡単だと思われる教科の選択について紹介します。
高卒認定のオススメ科目選択はコレ!経験者が紹介する簡単な科目で負担を一気に減らす
まず、結論からいきます。ここで紹介している8科目は、高卒認定試験合格を最優先にする為の科目選択例です。
大学受験を見据えての科目選択は無視しているので、とにかく少しでも出題範囲を狭く、暗記の事柄を少なく、勉強の負担を軽くすることを最優先にした科目選択例です。
それが、この8科目だ!
- 国語
- 数学
- 英語
- 世界史A
- 現代社会
- 地理A
- 科学と人間生活
- 生物基礎
国語、英語、数学、世界史は必修です。
現代社会は必修ではありませんが、「現代社会1科目または倫理、政治経済の2科目」が条件なので、科目数を減らす意味では現代社会を選ぶのが現実的。
地理歴史分野のオススメ科目
世界史は必修。残り、地理、日本史の中からどちらか1科目を選ぶことになりますが、難易度でいえば圧倒的に地理の方が優しいです。
当時の大検時代の経験と昨今の高認の過去問を眺めた印象からみても、この意見は今でも変わりません。
さらに、世界史が必修であるということを考慮すると、歴史科目を2つ取って勉強するのは負担が大きいです。
地理を選択したほうが覚える範囲や事柄が少ないため、負担は軽くなります。
日本史は高認試験の中でも難易度が高め
さらに日本史は高認試験全科目の中でも最も難易度が高く、実は勉強した割に不合格になる人が多い科目です。
大検予備校に通っていた当時、日本史だけ不合格だったという友人も結構多かったのを覚えています。私は地理を選んでいたので、負担が軽く済みました。
その当時に比べれば難易度は下がってきているようですが、あえてこの科目を選ぶ理由がなければ、素直に地理を選んだ方がいいように思います。
日本史と世界史、それぞれAとBどちらを選ぶべき?
問題の難易度や勉強の負担、出題範囲の広さを考慮すると、Aの方が絶対にいいです。高認予備校でも、Aの受験を薦めるのが一般的です。
なぜなら、両方ともAの方が出題範囲が比べ物にならないぐらい狭く、覚える事柄も少ないうえ、勉強する負担が軽いからです。
世界史だとAなら1750年以降のみに絞って出題されますし、日本史でもAなら江戸幕末(1850年前後~)以降に限っての出題です。
世界史、日本史ともにBなら出題範囲に制限がなくなるので、(日本史なら古代、奈良時代、鎌倉、室町など)全時代を網羅しないといけません。
これらの事情を考慮すると、やはりAの方が覚える事柄は少なく、高卒認定試験合格に為にはAを選ぶ方が良いかと。
大学受験を見据える場合の科目選択
ただし、大学受験で日本史や世界史を選択することができますが、その場合、両方ともAではなくBを勉強しなければいけません。
大学受験で日本史を選択する予定の人で、基礎からきちんと勉強しておきたい人、高認試験の勉強をそのまま大学受験の勉強し活かしたいもいると思うので、そういう場合は地理ではなく日本史、それも難易度の高いBを選ぶのもありです。
また、受験で使えるのは日本史か世界史どちらか一つだけなので、大学受験で利用する方をあえて難しいBにしておくのも一つです。
- 例①:大学受験で世界史を選択するので、世界史Bと地理を選択
- 例②:大学受験で日本史を選択するので、世界史Aと日本史Bを選択
ただ、何度も述べている通り、高認試験合格を最優先にする場合は地理A、世界史Aが最も負担が軽いのは言うまでもありません。
高認試験における理科系の科目選択
理科の科目は、以下の中から選択します。
- 科学と人間社会
- 物理基礎
- 生物基礎
- 地学基礎
- 化学基礎
科学と人間社会を選ぶと、残りの科目群から1科目の合計2科目。あるいは、科学と人間社会以外から3科目を選びます。
つまり、高卒認定試験で受験する科目数を減らすためには「科学と人間社会+もう1科目」というのがやはり現実的。
しかも科学と人間社会が特段難しい訳ではないので、ここは素直に選んでおくといいと思います。
4科目の中のオススメ科目は生物か地学
生物のところは、地学でもいいですし、他に得意な科目がある場合はどれを選んでもいいと思います。
複雑な計算や化学式がなく、文系科目に近い勉強スタイルが合う人は、生物か地学が取り組みやすいはず。
理工系に進む予定の人は物理基礎なんかもいいですが、それ以外の人であれば無理に物理を選ぶ必要はないでしょう。
生物と地学、どっちもそんなに難しくない
生物は植物をはじめ細胞に関すること、光合成とかミドリムシとかああいう問題が多め。地学は地球のこと、太陽系などの星のこと、地層や断層のような問題です。
生物か地学、どちらを選ぶかは過去問を数年分ざーっとみてみて、取り組みやすい方を選ぶといいでしょう。
私が大検を受けた時は、科目選択の条件や必修科目などの違いがあって、両方受験しました。当時は難易度も低く、一回覚えればあとはほとんど同じ問題という感じでしたから、楽勝科目という位置づけだったぐらい(特に生物)。
両方とも平易な問題がほとんどで、かなり取り組みやすかったのを覚えています。
結局最後はその人の好みで決めるのが一番
高認試験合格を少しでも近づけるための科目選択は、最初に紹介した8科目。
ただ、人それぞれいろんな条件や得意不得意などがあると思うので、結局最後はその人の好みということになります。
私の場合は、計算などの理数系よりも文系科目の方が好きでしたし、勉強しやすいという性格でした。私と同じような性格の人は、上に挙げた8科目を参考にしてみてください。