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高校生の起立性調節障害/高校中退、留年が近づいてきたら…

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高校生で起立性調節障害になった…。

学校に行くべき気持ちはあるけど、身体が言うことをきかず、出席日数がいよいよギリギリ。中退や留年が見えてきている…。

この記事ではこのような状態にある方々、特に子供のご両親に向けて記事をまとめました。私は中学で起立性調節障害と診断され、全日制高校に進学するも中退、高認試験を経て大学へ進学した経歴があります。

 

この記事では、自分自身の経験を踏まえつつ、高校生の起立性調節障害からくる次の進路の選び方、情報の探し方、進路を決める際の注意事項について、まとめました。

 

高校生の起立性調節障害は進級、中退と留年を巡る綱渡り

火がついたダイナマイトを持つ手

高校生の起立性調節障害は、まさに出席日数との戦いです。迫りくる中退、留年とのせめぎ合いでもあり、綱渡りでもあります。

もちろん、今の高校でそのまま頑張れるのならそれに越したことはないです。でも、心身ともにもう限界にあるのなら、話は別。

中退や留年が近づいてきた場合は、潔く進路変更をする方が長い目で見れば立ち直りが早いし、そのために早め早めに次の進路の情報収集を開始した方が良いということを知ってほしいと思います。

 

起立性調節障害は恥ずかしい病気じゃない!病気を受け入れ環境を変える勇気を

PlanA,PlanB,PlanCの看板

いまの高校にしがみつくことが、本当に良いのか。

有名校や進学校に親子でしがみついたせいで病状を更に悪化させ、さらにはうつ病まで併発させて、成人前になってもまだ社会復帰できないケースだってあります。

起立性調節障害で高校を辞める辞めないの段階になった時は、今の高校に執着しないことも時に重要だとお伝えしたい。

この日本には、今までにもあなたと同じように、高校生になってからの起立性調節障害に苦しみ、やむなく進路変更をしてきた人が大勢います。もはや起立性調節障害での進路変更は珍しい話ではないし、恥じる必要もありません。

私は起立性調節障害を含め、色んな理由があって高校を中退しましたが、そのことについて後悔したことは一度もありません。むしろそのお陰で勉強の楽しみを知り、大学へ行き、出会いと刺激に恵まれ、今は仕事を持てて、家庭を作り、幸せに暮らしています。

高校で起立性調節障害に悩んでいる人、またそのご両親は進路変更について暗いイメージばかりが先行してしまうと思いますが、まず「そうじゃないんだよ」ということを理解してほしいと思います。

 

全日制高校から別の高校に転校、進路変更する場合の候補について

起立性調節障害の高校生が考えられる別の進路というと、

  • 定時制高校
  • 通信制高校
  • 高卒認定試験

この3つです。就職やフリーター、全日制から全日制という進路は現実的ではないし、この記事を読んでくれるような人にとっては望外だと思いますので、ここでは省きました。

全日制高校から定時制高校に移るケースは非常に稀ですので、実質は高卒認定試験を受けるか、通信制高校に転校するかの二択だと思ってください。

で、いずれの進路を選んだとしても同級生と同じタイミングで卒業でき、大学入試や受験などでも合否評価の面で不利に働くことは、一切ありませんから、安心してください。

 

通信制高校か高卒認定試験か

【大学進学が前提】通信制高校と高卒認定試験のどっちを選ぶか」にも詳しい比較を記載しているので、これらを参考にして総合的に判断してください。

ただ、まだ全日制高校に在籍しているのなら、通信制高校へ転校すると履歴書の学歴欄に「中退」の文字を残さずに済みます。

既に中退してしまっているのならともかく、「履歴書に中退の文字だけは残したくない」という場合は通信制高校を選ぶのがマストですね。

通信制高校に入っても、以前の高校での取得単位は引き継げるし、在籍期間も引き継ぎOK。高認試験を受ける時も、以前通っていた高校で取得した単位があれば科目免除を受けられます。

既に高校を中退しているのなら、編入という形で通信制高校に入り直すことになりますが、その場合は卒業時期がズレてしまう点に注意です。

 

起立性調節障害で転校してもどうせ通えなくなるんじゃなか、という不安について

目覚まし時計を倒す手

起立性調節障害という病気を抱えている以上、別の高校に転校したところで本当に通えるのかどうか…という不安はつきものです。学費を出す、子どもを見守る親の立場なら尚更だと思います。

しかしながら、起立性調節障害を理由に全日制高校に通えなかった生徒が、通信制高校、あるいは高卒認定試験を経て立ち直ったケースは、私を含め日本全国に星の数ほどあります。

今の全日制高校に通えないからといって、どうせ他の環境でも上手く行かないというのは全くの間違いです。

起立性調節障害の生徒は症状がつらい時期は停滞感が漂う難しい時期を過ごしますが、一度その暗闇を抜け、様々なストレスから開放されて前向きに努力し始めると、猛スピードでステップアップします。

この現象が起立性調節障害の生徒に幅広く見られることを専門医も認めており、「起立性調節障害の子どもの追い上げはまるでポルシェのよう」と、独特の表現をする人もいるぐらいです。

今は病気のために停滞していても、子供の可能性を信じてサポートしあげてください。それが出来るのは、この広い世の中でも子ども本人の両親しかいませんので。

 

高校中退の瀬戸際になると本当に余裕がなくなる

私が高校を中退したときは家庭内は大混乱に陥り、親子共々疲弊し、私も精神的に大きなダメージを負いました。

本当に辞める辞めないのギリギリの土壇場になると、気持ちの余裕がマジでなくなります。いついつまでに決めないといけないというタイムリミットが出てきたり、冷静に物事を判断できないような精神状態にもなります。

そうなると、満足行くまで調べきれず「こんな通信制高校があるって知ってたらこっちに行ったのに…!」とか、「とりあえず定時制高校に転校したけどよく調べたら通信制高校の方が良かった…」とか不本意な進路決定をしてしまい、後悔することになりかねません。

自分が起立性調節障害であることを理解し、予め中退のリスクが有ることを受け入れ、事前に通信制高校や高認の情報を集めていれば、あんなにも深い傷を負うことはなかったのかな、と今になって思います。

 

ギリギリになると時間がないので早め早めの情報収集を

通信制高校への転入を検討し始めたのなら、できるだけ早めに通信制高校の資料を集めましょ。可能であれば通信制高校と連携して、いつ、どのように転入するかを相談しておくことを強くオススメしています。

なぜかと言うと、高校に籍が残っていれば対応できること、籍が外れてからでは対応できないことが仕組み上どうしても出てきてしまい、そのせいで単位の引き継ぎに影響するからです。

特に3月の学年末は単位の取得に直接影響する季節なので、高校在籍中に相談していれば単位取得済みとして処理されたのに、それを知らなかったが故に、通信制高校で再履修、高認試験で受け直しが必要になるケースが出てくるんです。

ギリギリのタイミングになると時間に余裕がなくなってしまうので、出来ることなら早め早めに行動しておくと、親子共々冷静に対処できますので、精神衛生上、大変よろしいかと思います(私の体験談です…)。

単位のや在籍年数の引き継ぎ、卒業時期などについては「通信制高校への転入:高1/高2/高3別」で学年別にそれぞれ記載しています。

 

通信制高校やその他の進路の探し方について

通信制高校のパンフレット

起立性調節障害で進路変更が現実味を帯びてきている方は、通信制高校か高卒認定かを決めるために、情報収集を開始しましょう。当サイトの記事を読んでもらってもいいし、二つを比較した記事を参考にして貰っても良いです。

通信制高校の資料を実際に請求してみて、雰囲気を掴んだり、学費の確認をしたり、実際に学校見学に行ってみるのも良いですよ。具体的な情報が入ってくると判断もしやすいので、出来るだけフットワークを軽くして、資料を集めていくと良いかと思います。

都道府県別に自宅から通える通信制高校を知りたい場合は「ズバット通信制高校」などの一括資料請求サイトも便利です。自宅近くの通信制高校、高認予備校を一覧で表示し、無料で資料を一気に取り寄せることができます。

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