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高卒認定試験合格でも最終学歴は中卒のまま

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高卒認定試験は正式名称が「高等学校卒業程度認定試験」と言い、いわゆる資格試験の一つです。

そのため、高卒認定試験に合格しても資格を得るだけで、学歴が変わるわけではありません。

 

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高卒認定試験に合格しても進学しないと最終学歴は中卒のまま

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高卒認定試験は合格後に大学や専門学校、短大などへ進学し、そこを卒業しない限り履歴書に書く最終学歴は中卒のままです。

高卒認定試験は資格試験なので、高卒資格を得るまでのスピードが最も速く、通信制高校や定時制高校、全日制高校と比較しても最短での高卒資格取得が可能になります。

その一方、デメリットになるのがやはり学歴の部分。

いくら高卒と同等程度の扱いを受けると分かっていても、履歴書に高校中退の文字があって、最終学歴が中退というのは、何かスッキリしません。

個人的な経験から言っても、進学を希望しているのならやはり大学なり専門学校へ進学して、そこを卒業しておいた方が、無難と言えます。

 

統計上も高卒認定試験合格後に進学する人が多い

高認試験に出願している人の中で、高校中退経験がある人は全体の約半分います。

高卒認定試験合格後のその後の進路を見ていくと、進学(来年の進学準備を含む)するのが全体の約7割近い割合です。

新しい進学先を卒業すれば、その経歴が最終学歴になるので、当然進学する人が多いのも頷けますね。

 

では進学予定の無い人が高卒認定試験を受けても無意味なのか?

無意味ではありません。進学する予定がなくても、高認資格の意味はあります。

高卒認定試験は高校卒業程度の学力があることを証明する資格で、実質、高卒と同程度の扱いを受けます。求人情報でも「高卒以上」という条件を付けているところが多いと思いますが、高認に合格していればその資格を満たすことが出来ます。

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さらに、看護師や美容師、作業療法士、税理士などの資格の受験資格も満たせますし、消防官や警察官、公務員でも同様。

高校中退の高認だからと言って公務員試験で即不合格、不採用はありえませんし、そういう経歴でもきちんと合格して働いている人もたくさんいます。

高校中退でも将来の選択肢を増やす、という意味では間違いなく意味がある資格です。

 

高校中退後の15歳~19歳での正社員就職率は20%以下

総務省が発表している「就業基本構造」という調査によると、15歳~19歳の高校中退後の正社員就職率はかなり低いです。

高校中退後に「働いている」と答えた人が56.4%。そのうち正社員の仕事に就いている人は17.1%に過ぎません。

つまり、15歳~19歳の高校中退者が1,000人いたとして、そのうち正社員で働いているのは、たった96人。こ、この数字はなかなか厳しいですねぇ…。

高校中退後に「働いている」と答えた人の大半はパート・アルバイト、つまりフリーターです。高校中退のままでは、いかに行き詰っているかがよくわかります。

 

実は高認合格者の約半数は19歳以上

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高卒認定試験は何も高校中退直後の人たちばかりが受けている訳ではありません。しばらく仕事をしていて、中卒の経歴に限界を感じて高認試験を受けに来た人もたくさんいます。

平成26年度の第2回合格者の年齢分布はこのようになっています。

  1. 16歳~18歳:49.3%
  2. 19歳~20歳:17.4%
  3. 21歳~25歳:13.9%
  4. 26歳~30歳:9%
  5. 30歳以上:10.4%

進学を選ぶ人は年齢分布でいう、若い人たちに多いんだと思います。やや年齢が上がってきて、20代中盤~の人は既に働いていたり、新しい仕事を見つけるために高認試験を受ける人が多いのではないか、と予想できます。

もし若い年齢で進学が可能なのであれば、やはり進学がおすすめです。

もう自分は若くない、という人でも学ぶことに遅すぎるなんてことはありません。目的意識がはっきりしているのであれば、学歴は例え中卒のままであっても高認資格を取る意味があると言えそうです。

 

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