最初に謝っておきますが、子の記事は文字数6500字を超える超・長文記事です。とてつもなく長い記事です…すいません。。。(スマホ画面でのみ記事を2画面に分割しました)
この記事は「不登校と親の対応」というテーマで、子供の年代に関わらず、私が知っていること、不登校経験のある私が感じてきたこと、50冊以上の関連書籍を読んできて重要だと感じたポイントを、全て出し切って書きました。
子供が不登校でどうにもならない、適切な親の対応が何なのかわからない、もう限界、子供が憎いという人にこそ、ぜひ最後まで読んでほしいと思います。
不登校の親の対応と対策…まずは解決への見通しが存在することを知ろう
不登校には段階があって、その時々で必要な手助けや対応は異なります。まずはそれを知りましょう。
今目の前の子供の姿を見て、この先どうなるのだろうかと不安な気持ちで一杯だと思いますが、解決や克服までの道のりを知ることで、「今どの段階なのか」を知り、現在地を知ることで安心することが出来ます。
不登校の初期段階での親の対応は力づくや強引な方法も取られがちで、これは確かにやむを得えない所があります。
押して引いて、あの手この手でなんとか子供を学校へ行かそうと必死になりますが、それがうまく行かないのであれば別の方法を考えましょう。
親の対応で「見守ること」はスタートであって、それだけでは不十分
不登校は見守ることが大事、今は充電期間なので休ませてあげて、とか色々な意見があります。一方で、見守るだけではいけないという意見も目にします。
どっちなんだよ!と混乱してしまいますが、両方正しいです。
見守ることや充電期間は必要です。子供がしっかり心身を休められるような家庭内での環境作りが必要です(家族関係含め)。
子供はエネルギーをしっかり溜め込んで落ち着いていくと、段階に応じて変化してきます。外へ出たいという意識を見せ始めたり、今の状況を変えたいと思ったり、心理面でも行動面でも変化が必ずあります。
その変化を見逃さず、その段階に応じて適切な対応(援助や手助け、サポートや後押し)をしないと、子供は前に進めません。
見守ることは放置することではありません。
段階段階に応じた変化とその都度親にできるサポートが必ずあります。
子供が不登校を克服していった過程を間近で見てきた親たちの意見はそういう意味でとても参考になります。
段階や経験者たちの声で非常に参考になるのは「不登校でも子は育つ」という本ですが、その他にも色々な人の意見を聞いたり、本を読んだりいろんな意見を参考にしてみてください。
同じ対応・対策・方法をとっても同じ結果になるとは限らない
色々なサイトや意見を聞いていると、欠席が続きがちで不登校になりかけだったけど「こうやって対応したら学校へ戻ってくれた」とか「不登校をこうやって解決させた」など色々な成功談を目にすると思います。
しかし、その方法を取れば皆が皆、同じ結果になる訳ではありません。
不登校になりかけという同じ状況で、全く同じ対策をとってもある子供は学校へ戻り、ある子供は不登校のままということだって普通にあり得ます。
同じ対策でも結果が異なるのは、子供を取り巻く状況、家庭環境、子供の性格、不登校の原因などが人によって全く違うからです。
言われてみれば当たり前なのですが、混乱と不安のあまり普遍的な解決方法を求めてしまう親が多いのが実情です。
同じ対策をしたのに駄目だったという場合、親の対応が悪い訳でも子供に問題がある訳でもないですよ。
親は子供に対価を求めない
これもよくありがちですが、親子関係に利害や対価を持ち込んではいけません。そもそも不登校における親子関係は信頼関係の積み重ねによって克服へとつながります。
「養ってやっている」とか、「これをしてやる代わりに〇〇をしろ」とか、子供にお金をかけて教育投資をしてきたのは良い大学へ行ってもらう為だとか…。
子供を自分の満足を満たすための存在だと捉えている人もいます。自分の満足を満たすために子供へ投資し親は勝手に期待して、その結果子供に裏切られたと騒ぐ人ですね。
しかし、そもそも子供は親の満足のために存在している訳ではありませんよね。
不登校になったことで「子供に裏切られた」と言う人もいますが、それって言われた方は結構きついもんですよ。何とも言えない、悲しい気持ちです。
子供を突き放しても全くいいことない
子供の為を思ってキツイことを言っているという人もいるかもしれませんが、子供の耳にどう聞こえているかは分かりません。
Yahoo知恵袋にあがっていた質問で、印象的なものがあったのを引用します。読んでいて、心が締め付けられました。
ぜひ、一読をお勧めします。不登校の子供を持つ親なら何か感じることが必ずある内容です。
自分の居場所がないという辛い気持ちは大人でも子供でも同じ
不登校は家庭内で安心できる居場所を作ることが大事とよく言われます。不登校になっているということは、学校には子供の居場所がないということです。
学校に居場所がないのに、家でも家族に煙たがられてお荷物的な扱いを受けてしまえば、精神状態はどんどん不安定になって克服できるものも出来なくなります。
大人でも、職場でなおざりにされ居場所を失い、自宅でも家族にのけ者扱いされる事ってすごく辛いでしょう。
学校に行くか、死ぬか…究極の二択が出来上がるまで
子供はまだ狭い世界観や価値観の中でしか生きられないので、学校でも居場所がなく、家でも居場所がないと「自分って生きている意味あるのかな、死んだ方がいいのかな」と思うものです。
「自分が死んでも誰も悲しまないんじゃないか、いっそ死んだ方が楽なんじゃないか」と「誰も自分を必要としていない、生きている意味がない」まど、どんどん自己否定していきます。
こうなると、余計に状況を悪化させるばかり…。
大人からすれば極端ですが、子供の「学校に行くか、それ以外なら死ぬしかない」という悲劇的な二択はこうやって出来上がっていきます。
不登校の原因・理由探しについて
不登校の原因は、明確なもの・きっかけがある場合と、ない場合の2パターンがあります。
明確な理由がある場合は、いじめ、友人や同級生、教師との人間関係のトラブルに多いです。
明確な原因がある場合はそれを取り除くか、もしくは本人がその問題を乗り越えることが必要です。親をはじめとして、周囲の大人たちはそのためのサポートが必要ですね。
一方、明確な原因がない場合は、色々なストレスが絡み合って消耗し、最後はささいなきっかけがトドメになって不登校、というパターンが多いです。張りつめた緊張の糸が完全に切れたような、そんな感じです。
このパターンの特徴は、友達もいるしいじめも受けていないのになぜ!?という周囲が動揺することが多く、本人もなぜ学校に行けないのかよくわかっていません。